株式投資で失敗して大損・借金ができるって本当?損失のカラクリを解説
投資初心者にありがちなのが、人から言われるがままに投資を始めてしまうことです。
明確な根拠なく投資を始めてしまうのは、非常に危険なことですし、それはギャンブルと同じです。
また、株式投資について誤解が多いのも事実です。
株式投資で失敗して損失が出ることはよくありますが、だからと言って借金ができることは基本的にありません。
この記事では、株式投資の失敗にまつわるあなたの疑問にお答えします。
(2022年4月25日更新)
株式投資の損失の実態を徹底解剖
株式投資で「失敗」と聞くと、多くの人が「借金」を背負うイメージをすることでしょう。
ところが、株式投資で失敗して借金ができることは基本的にはありません。
まずは株式投資における借金の実態について説明します。
普通の取引では借金は発生しない
株式投資で「失敗」といったら、それは株価が大きく下落して、保有する株の価値が下がってしまうことを言います。
万が一会社が倒産するようなことがあったら、株価は紙くず同然まで値下がりするかもしれません。
このような状況になれば、たしかに投資家は莫大な損失を抱えることになります。
しかし、株で失敗してどんなに損失を抱えても、借金を背負うことにはなりません。
というのも、株価が「マイナス」になることはないからです。
例えば、10万円で買った株の株価がどんなに下がっても0円です。
つまり、この株の損失は最大で10万円で、それ以上損失が拡大(=借金が発生する)することはありません。
株価がマイナスになるのなら、投資家は借金を背負う可能性がありますが、そんなことはあり得ないため、借金のリスクはないのです。
参考:「投資で失敗して400万円損した現役投資家が明かす失敗する人の特徴」
信用取引をすると借金が発生する可能性がある
株式投資で借金が発生するのは、信用取引を行うときだけです。
信用取引とは、証券会社から株やお金を借りて投資をすることを言います。
信用取引で一番有名なのが「空売り」で、株価が下落局面でも、利益が得られます。
参考:「株の空売りで失敗する人の特徴とは?ナンピン買いは危険!空売りの仕組みを解説」
また、信用取引を利用すると、証券会社からお金を借りて自己資金のおよそ3.3倍までの取引を行うことができます。
株式投資で借金が発生するのは、信用取引を利用して自己資金を超える取引をしてしまうからです。
逆を言うと、信用取引をしない限り、株式投資で借金ができることはありません。
- 株式投資で失敗しても、基本的には借金が発生することはない
- 株式投資で借金が発生するのは、信用取引をしてしまうことが理由
株式投資で失敗する人の4つの特徴
誰だって「稼ぐ」ために株式投資を始めます。
しかし、多くの人が株式投資で失敗しているのが現状です。
ところで、株式投資で失敗する人には「共通点」があることをご存知でしょうか?
株式投資で成功するためには、「失敗」する人の特徴をしっかりと理解することが大切です。
- 人から勧められた銘柄を購入してしまう
- 利益確定が早く、損切りが遅い
- 全資金を投資に回してしまう
- 爆上げ中の銘柄に飛びついてしまう
人から勧められた銘柄を購入してしまう
投資初心者にありがちなのが、雑誌やエコノミスト、身近な人の意見を参考にして、根拠もなく株を買ってしまうことです。
中にはたまたま勝ってしまうこともあるでしょうが、そんなやり方では長期間勝ち続けることは不可能です。
株式投資で勝ち続けるためには、日々株についての勉強や分析を怠らないことが大切です。
その企業の財務状況はどのようなもので、チャートはどのように推移しているのか、人の意見で銘柄を決めるのではなく、自分で明確な根拠を持って投資することが大切です。
利益確定が早く、損切りが遅い
人間、利益はなるべく早く手に入れ、損失はなるべく先延ばししたいと考えるものです。
もっと持ち続けていれば儲かっていたのに株を売ってしまったり、含み損が出た時には、損切りできず先延ばししてしまいがちです。
当然、こんな取引をしていたら、勝てるものも勝てません。
大切なことは、自分なりの取引ルールを決めることです。
例えば、「利食いは10%、損切りは5%」と、あらかじめマイルールで決めておくのです。
そして、ルールを一度決めたら、それを絶対に守ることが大切です。
こうすれば、感情的な判断になりそうな時でも、冷静に対処することができます。
投資で大切なのは、「トータル」で勝つことです。
トータルで勝ってさえいれば、小さな損失がたくさん出ていようが、何の問題もありません。
負けを小さく、勝ちを大きくする意識が非常に大切です。
そのためには、「損切り」を徹底的に行う意識を持ちましょう。
全資金を投資に回してしまう
投資初心者によくあるのが、自分の全資金を投資につぎ込んでしまうことです。
それも一つの銘柄に全資金を投資してしまうのです。
これは言わずもがな、非常に危険なことです。
投資はあくまで余剰資金の範囲で、株に投資する際には複数の銘柄に分散投資することを心がけましょう。
爆上げ中の銘柄に飛びついてしまう
投資を始めたばかりの頃は、値上がり中の銘柄についつい飛びつきたくなるものです。
たしかに、うまくいけば大きな利益を得ることができるでしょう。
しかし、大きく値上がりする銘柄は、下がる時には一気に値下がりするものです。
すでに値上がりしきった銘柄に手を出してしまい、直後に値下がりしてしまうのはよく聞く話です。
株価の値上がりは比較的ゆっくりですが、下落スピードは非常に早い傾向があります。
目先の上げ下げに振り回されることなく、チャート分析をして堅実に投資を行いましょう。
株式投資で失敗する人の4つの特徴 まとめ
ここまで、株式投資で失敗してしまう人の特徴を解説してきました。
ここで挙げたような人にならないように自分の行動を見直し、堅実に投資を進めましょう。