新規公開株(IPO)とは?投資初心者におすすめな理由
あなたは「新規公開株」をご存知でしょうか?
新規公開株は「儲かる」言われているようですが、果たして本当に儲かるのでしょうか。
今回はそんな新規公開株投資について解説したいと思います。
(最終更新日:2022年7月14日)
新規公開株(IPO)の基礎知識
まずは新規公開株の基本的な内容について見ていきましょう。
そもそもIPOは何の略?
IPOというのは、「Initial Public Offering」の略で、日本語に直すと新規公開になります。
新規公開株とは
新規公開とは、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場し、一般投資家に広く株式の売買ができるようにさせることです。
株式上場に際しては、新規で株式が発行されたり、既存の株主が保有していた株式を売りに出したりします。
この株式が、新規公開株と言われるものです。
新規公開株の発行方法
新規公開株の価格は、主に「ブックビルディング方式」と呼ばれる入札方式で決定されます。
ブックビルディング方式では、証券会社が仮の発行条件を提示し、投資家がその条件内で希望価格を出し、それに基づいて発行価格を決める方式です。
その後、発行株式数よりも購入希望株式数が多い場合には(ほとんど多い)、抽選で新規公開株を買える人が決まります。
つまり、全ての投資家が購入できるというわけではなく、あくまで抽選に受かった投資家だけが購入できることになります。
新規公開株のメリット
ここからは、なぜ新規公開株を買う価値があるのか、そのメリットについて解説していきます。
値上がりする可能性が高い
新規公開株の公募価格は、同業態者の株価などを参考に決定されますが、新規公開される企業は実績が少ないなどの理由から、比較的安値で決定される可能性が高いです。
その結果、安値で発行された株式が、上場と同時に上がることになります。(安い分、適正な株価に戻ろうとします)
また、そもそも投資家への割り当てが少なかったりすると、それだけその株式は貴重なわけですから、株価の上昇幅が大きくなります。
新規公開株がなぜ人気かというと、多くの場合、公募価格(新規公開株の値段)よりも上場したときに付ける株価の方が高くなるからです。
つまり、あらかじめ新規公開株を買っておいて、上場したと同時に株式を売ることで、大きく儲けることができるのです。
新規公開株のデメリット
一見魅力的な新規公開株ですが、実はデメリットもあるのです。
メリットとデメリットをしっかりと認識するようにしましょう。
株価が下がることもある
新規公開株は、確かに過去を振り返ってみると、非常に高い確率で公募価格よりも上場時の株価は高くなるようです。
しかし、中には公募価格を株価が下回ることも当然あります。
そうすると、当然値上がりを期待していた投資家は損をすることになります。
ですので、当然のことですが、何でもかんでも新規公開株を買うのではなく、企業分析を行ったうえで買うようにしましょう。
「新規公開株は儲かる」という理由だけで株を買うのは、ギャンブルに等しいと言えます。
株価の値動きが激しい
新規公開株は、株価の値動きが激しくなります。
その理由は、すでに上場している他の株式と比べて、新規公開株は市場に流通する株式数が少なく、少しの売買で大きく値段が動いてしまうからです。
また、上場したての企業は経営基盤が確立していないこともあり、業績や経済情勢、市場の動きによって、大きく株価が変動する可能性があります。
ただ、その企業の成長期から投資できるというメリットもあるため、長期的に保有して値上がりを待つというのも手といえるでしょう。
新規公開株の当選確率をあげる方法
ここまで、新規公開株のメリット、デメリットまで見てきました。ここまで読んで、新規公開株が欲しくなった人もいることでしょう。
しかし、新規公開株はあくまで抽選制です。
ここからは、新規公開株をどうやったら買えるか、考えてみたいと思います。
複数の証券会社から申し込む
ずばり、新規公開株の当選確率をあげる方法は、複数の証券会社から新規公開株を申し込むことです。
新規公開株というのは、一つの証券会社しか取り扱っていない場合や、複数の証券会社から申し込める場合があります。
複数の証券会社から申し込める場合、複数の証券会社から新規公開株を申し込んでおけば、当然抽選回数が増えることになります。
すると、当選確率も自然と上がるのです。
ちなみに、総合証券会社では、大口の投資家やお得意様に優先的に新規公開株が割り当てられるようです。
ある意味、コネの部分が大きいようです。
一方、ネット証券のようなところでは、コンピューターで完全に公平に抽選を行っているようです。
普通の個人投資家のように、大きな投資資金や付き合いのある証券会社がない場合には、ネット証券会社で新規公開株を申し込むとより抽選確率が上がるようです。
新規公開株のまとめ
以上、新規公開株について説明してきました。
新規公開株は申込むのだけは無料ですので、是非申し込んでみてはいかがでしょうか。
ただし、値上がりしそうだから株を買うのではなく、しっかりと企業情報を分析し、問題ないと判断してから購入しましょう。
「投機」ではなく「投資」を意識して行動するようにしましょう