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株式投資で損切りできない3つの理由とは?損切りラインと目安を投資家が解説

投資には失敗がつきものです。

「上がる」と思っていた株が下がってしまったり、反対に「もう駄目だ」と思っていた株が、値上がりすることもあります。

負けることは仕方のないことですが、この「負け」に対する対処方法で、株式投資で利益を上げられるかどうか変わってきます。

株式投資で勝てるかどうかは、「損切り」できるかどうかにかかっているのです。

そこでこの記事では、株式投資の基本中の基本である「損切り」に焦点を当てて解説します。

損切りに対する理解を深め、堅実に投資を進めましょう。

(最終更新日:2022年4月25日)

株式投資における損切りの重要性を再確認!

損切りは投資で勝つ上で非常に大切な考え方です。

まずは損切りの基本をしっかりと押さえましょう。

損切りとは

損切りとは、損失を最小限に食い止めるため、まだ損失が小さい段階で損失を確定させることをいいます。

損切りを行うことで、損失が今より拡大することを防げますし、回収した資金を次の投資に回すことができます。

しかし、損切りが大切なのは分かっていても、なかなか損切りできないのが人間の性です。

実際、多くの人が損切りできず、売るに売れない状態のまま株を塩漬けにしてしまいます。

投資で勝つためには、損切りと上手く付き合っていくことが大切です。

【メリット①】損切りで含み損の拡大を防げる

損切りの一番のメリットが、損失が拡大することを防げることです。

今は含み損が出ていても、株価が回復して利益が生まれることもあるかもしれませんが、多くの場合、株価は回復することなく、損失がさらに拡大していきます。

株価が回復する明確な根拠があるならいいですが、理由もなく株を塩付けにしておくのは危険なことです。

含み損が出たら、潔く負けを認めて損切りすることが大切です。

【メリット②】資金を効率的に運用できる

損切りができないと、資金が拘束されてしまい、次の投資に資金が回せないデメリットがあります。

資金が拘束されると、他にいい銘柄が現れても、その銘柄に投資できない機会損失が発生します。

損切りができない3つの理由とは?

損切りは株式投資の基本ですが、損切りに踏み込めない人が多くいます。

損切りができないと、投資で大失敗します。

なぜ損切りができないのかその理由を3つ解説しますので、反面教師にしましょう。

損切りできない理由
  • 自分の失敗を認められないから
  • 損失を先延ばしにしたいから
  • 根拠のない自信があるから

自分の失敗を認めたくないから

人はどうしても自分の失敗を認めたがらないものです。

そのため、損失が出ると、その失敗をなかなか受け入れられず、損切りできずに塩漬けになってしまいます。

しかし、そのプライドが投資では命取りになります。

株式投資ではプライドは一切捨て、損失をいかに小さく抑えるかだけを考えましょう。

損失を先延ばしにしたいから

「1万円儲かる」方と「1万円損する」方とを比べると、人は「損失」の方に注目します。

つまり、人は「利益が欲しい」という気持ちよりも、「損失を回避したい」という気持ちの方が強いのです。

そのため、含み損が出ると損失を確定させることから逃げて、塩漬けにしがちです。

反対に、含み益が出ると、すぐに利益確定してしまいます。

この「損失回避」の傾向を認め、投資判断を行うことが大切です。

参考:「投資で失敗して400万円損した現役投資家が明かす失敗する人の特徴」

根拠のない期待を持つ

損切りができない人の多くは、「株価は回復するだろう」という根拠のない期待を抱きがちです。

しかし、株価は一度下がりだすとどんどん下がっていきますから、その淡い期待は砕け散ることでしょう。

「期待」ではなく、明確な「根拠」を持って投資を行いましょう。

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株の損切りの3つの目安とは?

ここまで損切りの大切さと、損切りができない理由を解説してきました。

最後に、損切りを適切に行う方法を紹介します。

投資金額を自分の許容量に収める

損切りができないのは、損失を出したくないあまりに、感情的に投資の判断をしてしまうからです。

それを防ぐためには、自分が感情的にならない程度の資金で投資を行うことが大切です。

「これぐらいなら損切りしても大丈夫」と感じる範囲の金額で投資をしましょう。

投資に慣れてきてから、徐々に投資金額を増やしていくのがベターです。

損切りラインを決める

感情的にならず機械的に損切りを行うために、あらかじめ損切りラインを決めておくことが大切です。

損切りラインとは、例えば「株価が10%値下がりしたら株を売る」といったように、自分の中で損切りのルールを決めておくことをいいます。

一般的には、買い値よりもおよそ10%下がったあたりを損切りラインに設定するといいと言われています。

また、当初想定した値動きと異なる結果になったら、間髪入れず損切りする方法もあります。

大切なことは、損切りラインに来たら、問答無用で損切りすることです。

損切りが機械的にできるようになると、投資で勝ちやすくなります。

逆指値注文を入れておく

逆指値注文とは、株価が指定した価格よりも高くなれば買い、安くなれば売りを入れる注文方法です。

投資初心者のうちは、購入した銘柄に逆指値注文をあらかじめ入れておき、株価が下落したときに自動的に損切りできるようにする方法がお勧めです。

この方法なら、損切りしようかしないか悩む必要はなく、機械的に損切りできるようになります。

自分の感情で判断することなく機械的に損切りできるため、リスク管理手段としてお勧めです。

ナンピン買いは有効なの?

よく投資家の間では「ナンピン買い」という手法が使われます。

しかし、ナンピン買いは投資初心者には向いていない手法なので、使わないようにしましょう。

ナンピン買いとは

ナンピン買いとは、株価が下落した際、同じ銘柄を追加で購入し、平均購入単価を引き下げる手法です。

例えば、10,000円で買った株が8,000円まで値下がりしたケースを考えてみましょう。
普通は損切りするところですが、逆に8,000円で1株買い増します。すると、平均購入単価が10,000円から9,000円へと下がります。その結果、本来は株価が10,000円まで上昇しなければ含み損が解消されなかったところが、9,000円まで値上がりすれば解消されるようになります。

ナンピン買いを行うことで、含み損からの回復が早くなるメリットがあります。

損失が拡大する恐れがある

ナンピン買いが有効なのは株価の回復が確実に見込める場合のみで、それ以外のケースではやめた方がいいでしょう。

というのも、多くの場合、値下がりは長く続くものですので、ナンピン買いしてもどんどん株価が下がってしまい、ついには買い増すだけの資金が底をつき、大損を抱える危険性が高いからです。

特に投資初心者は経験が不足していますから、ナンピン買いは絶対にやめましょう。

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株の損切りのまとめ

投資で大切なのは、負けを最小限に抑え、利益を最大化することです。

そのためにも、積極的に損切りを行い、堅実に投資を進めましょう。

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