新規公開株(IPO)とは?儲け方と勝率について現役投資家が調べてみた!
IPOは「新規公開株」のことをいい、企業が証券取引所に上場し、一般の投資家に株を売り出すことを言います。
IPOを行うことで、企業は設備投資などに必要な資金を広く投資家から集め、事業を拡大することができます。
、、実を言うと、IPOは個人投資家の間で非常に人気があります。
その理由は、IPOを行なった銘柄は非常に高い確率で値上がりすることが分かっているからです。
つまり、IPO銘柄を購入することさえできれば、投資に勝ったも同然なのです。
これが、IPOが個人投資家の間で人気な理由です。
ということで、この記事ではIPOを基本から解説することはもちろん、個人投資家目線から「IPOでどのように儲けられるのか?」「IPOの勝率はどれぐらいか?」について深掘りして解説したいと思います。
- IPOについての基礎知識
- IPOで儲ける具体的な仕組み
- IPOにおける勝率
この記事を参考に、あなたもぜひIPOに挑戦してみてください!
(最終更新日:2022年3月19日)
まずは新規公開株(IPO)の基本から確認しよう!
まずはIPOの基礎知識から確認しましょう!
以下の3つがポイントです!
- IPOは新規公開株のことをいう
- 企業が証券取引所に上場し株式を発行することを言う
- 7〜8割の確率でIPO銘柄は価格が上昇するため、手堅い投資先である
IPOとは
IPOとは「Initial Public Offering 」の略で、日本語では「新規公開株」と呼ばれます。
企業が株を投資家に売り出し、証券取引所に上場することをいいます。IPOを行うことで、企業は設備投資などの資金を調達でき、事業規模を拡大することができます。
IPO投資とは
IPO投資とは、新規上場の際に投資家に配られる「株を買う権利」を手に入れ、上場する日の初値で株を売却し、利益を得る投資方法です。
一般売り出し価格である公募価格は上場価格よりも低く設定されているため、IPO当日に株が売り出されると、株価が上がりやすい傾向があります。
このように、IPO投資では上場前の株を公募価格で安く手に入れ、それを市場で高く売ることで利益を得ます。
勝率が高い
過去の実績を分析すると、IPO投資では7〜8割の確率で初取引の株価が公募価格を上回っています。
新規公開株を手に入れられれば、7〜8割方勝てるということになります。
また、IPO投資ではわずかな投資額でも大きな利益を出せる可能性があるため、投資利回りという意味でかなり高いと言えます。
これだけ勝率が高く儲けが大きいのなら、IPO投資が人気な理由もうなづけます。
しかし、IPOはみんながみんな狙っていますので、IPO銘柄を手に入れるのは至難のわざです。
通常、証券会社では抽選が行われるのが普通です。
当然、倍率は相当高いため、それなりに対策をしないとIPO銘柄を手に入れることは非常に難しいと言えます。
IPO株の購入までの流れ
こちらでは、IPO銘柄の購入方法を具体的に開設します。
まずはなるべく多くの証券口座を開設することが大切です。
- 証券口座を開設する
- IPO情報の収集をする
- IPOの抽選に申し込む
- 上場日にIPO株を売却する
証券口座を開設する
IPOを申し込むためには、証券会社で口座を開設する必要があります。
IPOに申し込むためには、やはりスピードがとても大切です。
IPO銘柄が出てから口座を開設していたらとても間に合いませんから、事前に口座を開設しておくようにしましょう。
なお、複数の証券会社から申し込んだほうがIPOの当選確率は上がりますので、証券口座は複数開設しておくといいでしょう。
ちなみに、証券口座はとりあえず以下のものを開設しておけばいいでしょう。
IPO情報の収集をする
証券口座を開設したら、次にIPOの情報を集めます。
IPO情報は、各証券会社のホームページや東京証券取引所のホームページなどで確認できます。
IPO予定の銘柄の情報が分かったら、どの証券会社から申し込めるか確認し、スケジュールについても確認しておきましょう。
IPOの抽選を受ける
自分が興味を持ったIPOの情報を見つけたら、証券会社のホームページからIPOの目論見書を確認し、問題なければIPOの抽選に申し込みます。
そして、IPOの申込期間が終わったら、いよいよIPOの抽選日がやってきます。
IPOに当選すると続けて購入の意思表示をする必要があります。
この段階で意思表示を忘れてしまうと、せっかくの抽選が流れてしまうので要注意です。
上場日にIPO株を売却する
IPO株を無事に入手できたら、上場日にIPO株の売って利益を確定します。
ほとんどのIPO株は公募価格を上回るため、利益が得られます。
なお、上場日に株を売らなくても、後日さらに株価が上昇したタイミングで売却しても問題ありません。
IPOの当選確率を上げる4つの方法
IPOはなかなか当選しないといいますが、実は当選確率を上げる方法があります。
- 複数の証券口座を開設しておく
- できるだけ多くの資金を準備する
- 主幹事の証券会社から応募する
- 家族の口座を活用する
複数の証券口座を開設しておく
IPOの当選確率を上げる一番の方法は、できるだけ多くの証券会社に口座を開設しておき、複数の証券会社からIPOの申し込みを行うことです。
IPO株は、あらかじめ各証券会社ごとにその割り当てが決められていますので、一つの証券会社だけに申し込むよりも、割り当てがある全ての証券会社から申し込んだ方が、当選確率は上がるのです。
そのため、あらかじめ複数の証券会社に口座を作っておけば、IPOの際に複数の証券会社から同時に複数申し込むことができます。
できるだけ多くの資金を準備する
IPOに参加するためには、IPO株を購入するだけの資金が必要です。
資金が多ければ多いほど、より多くのIPOの抽選に同時に申し込めますので、当選確率が上がります。
なお、残念ながら落選しても、申し込んだお金は全て戻ってきますので、そこはご安心ください。
また、証券会社によっては多くの資金があるほどIPOが有利になることもありますので、やはりできるだけ多くの資金を集めるようにしましょう。
主幹事の会社から応募する
自分が狙っているIPO株の取り扱いが複数の証券会社で行われている場合には、全ての証券会社からIPOを申し込みのが理想です。
しかし、資金に余裕がない場合は、いくつかの証券会社に絞ってIPOの抽選に申し込まないといけないでしょう。
証券会社を絞って申し込む際には、主幹事の証券会社からIPOの抽選に申し込む戦略が有効です。
主幹事の証券会社はIPOの割り当てが多いため、それだけ当選確率が高いのです。
「Yahoo!ファイナンス」などのウェブサイトで検索すると、IPOを取り扱う証券会社とその割当比率が公開されています。
割当比率が一番高い証券会社から優先的に抽選を申し込むことで、当選確率を上げることができます。
家族口座を使う
IPOの当選確率を上げるには、とにかく多くの口座を開設して複数回申し込むことが大切です。
その際、自分の家族に協力してもらえば口座数が一気に増えるため、当選確率を上げることができます。
ただし、口座開設者自身で取引を行わないと借名取引となるため、注意が必要です。
また、投資資金がそれだけ多くないといけません。
公募割れするIPOの特徴
ここまでIPOのメリットをご紹介してきましたが、時にはIPOでも公募価格を割ってしまうことがあります。
しかし、公募価格を割るIPO銘柄にはいくつか共通点がありますので、ここからはその見極め方を解説します。
- 新規公開株数が多い
- 業績が赤字である
- 公募価格が仮条件の上限価格で決まらない
新規公開株数が多い
IPO銘柄に投資する時には、新規公開株数が多い銘柄は避けた方がいいでしょう。
その理由は、公開株数が多いと、それだけIPO当日の売り注文が多くなり、株価が下がってしまうからです。
IPOの際には目論見書をよく確認し、公開株数が極端に多い場合には購入を見送るようにしましょう。
業績が赤字である
IPO株を発行する会社の業績が赤字の場合には、公募割れする恐れがありますので、購入は見送るようにしましょう。
IPO株を購入する際、目論見書が証券会社から交付されますので、その会社の業績をよく確認してから購入を検討しましょう。
公募価格が仮条件の上限価格で決まらない
IPOの公募価格を決める際には、例えば1,000〜1,500円のように、投資家から仮条件の公募価格をヒアリングし、仮の価格を決定します。
投資家は、この価格の範囲からIPO株の購入希望価格を申し込みますが、人気がある銘柄は、当然上限の1,500円で申し込みが行われます。
最後に、証券会社は投資家のニーズを調査して公募価格を決めますが、人気のない銘柄は、上限ではない価格で公募価格が決まることがあります。
上限価格以下で公募価格が決まった銘柄は人気がないことを意味しますので、IPO当日も株価が上がらないことが多いです。
購入は見送った方がいいでしょう。
新規公開株(IPO)のまとめ
以上、IPOについてご紹介させていただきました。
IPOは、株の詳しい知識がなくても高い確率で儲けることができますので、投資初心者にはおすすめといえます。
あなたも、IPOにぜひ挑戦してみてください。