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債券投資とは?債券投資のメリット・デメリットを分かりやすく解説

投資初心者におすすめな投資先が、リスクが低く堅実に利益をあげられる債券投資です。

この記事では、債券投資の基本を解説していきます。

(最終更新日:2022年5月19日)

債券投資とはどんな投資?

そもそも債券とは?

そもそも債券とは、国や企業などが、投資家かからまとまった資金を調達するために発行する有価証券のことをいいます。

債券は、一定期間ごとに利払いが行われ、満期を迎えると元本が戻ってくる仕組みになっているため、手堅く資産運用できるメリットがあります。

債券は基本的には途中で解約することはできませんが、債券市場で随時売買可能なため、比較的換金はしやすいといえます。

ところが、市場での売却となると、必ずしも元本と同じ金額で売却できるわけではなく、市場の状況によっては、元本割れする恐れもあります。

債券は、満期まで保有していれば元本が戻ってくるため、新規発行時から保有していれば、基本的に損することはありません。

債券投資と定期預金の違い

債券投資と定期預金は、性質的にはかなり似ています。

しかし、解約方法や元本保証の部分で違いがあるため、ここからは両者の違いを解説していきます。

解約時の対応に違いがある

債券は、原則として投資家の都合で途中解約することはできません。

債券の発行体である国や企業は、満期まで保有することを前提に債券を発行しているわけですから、ある意味当然といえます。

しかし、債券は市場でいつでも売却できる側面もあります。この場合、市場で時価で売却することになりますので、運良く利益が出たり、逆に損することもあります。

一方の定期預金ですが、こちらも原則に途中で解約することはできません。

しかし、金利が下がったりするペナルティーを受け入れれば、定期預金は途中で解約することができます。

この場合、当初想定した利息は得られませんが、元本割れすることはありません。

以上をまとめると、定期預金の方が、中途解約の場合は元本割れの心配がないため有利であるといえます。

元本保証の内容

債券は、債券を発行した発行体が元本を保証してくれます。

しかし、債券の発行体が万が一破綻(デフォルト)すると、発行体の資産の範囲でのみ支払いが行われます。

基本的に倒産した会社は資産よりも借金の方が多いため、戻ってくる金額は投資額を下回ることが一般的です。

一方、定期預金には預金保険制度(ペイオフ)という制度が適用されるため、預金者1人当たり元金1,000万円までとその利息が戻ってきます。

そして、1,000万円とその利息を超える部分については、金融機関の支払い能力に応じて返済が行われます。

デフォルトした時を考えると、債券よりも定期預金の方がより手厚い保護が受けられるのです。

債券投資のメリット

金利が高い

債券投資は、定期預金と比べて金利が高いメリットがあります。

定期預金にお金を預けていてもほとんどお金が増えない今、少しでも高い金利を目指すのが吉といえるでしょう。

ペイオフ対策になる

銀行預金のペイオフの上限である1,000万円を超える部分を高格付けの社債や日本国債で運用することで、債券投資はペイオフ対策として利用することができます。

ただし、これは少なくとも1,000万円以上の資産を持つ資産家が行うことですので、普通のサラリーマンにはなかなか難しいでしょう。

キャピタルゲインが狙える

債券投資の魅力として、債券を債券市場で自由に売買できることがあります。

例えば、保有する債券の価格が市場で上がった時には、満期前に債券を売却して売却益を得、債券価格が振るわない時には、満期まで保有して利子と元本をもらえばいいのです。

債券投資は、選択肢が幅広く取れる投資なのです。

債券投資のリスク

ここからは、債券の抱えるリスクについて解説していきます。

返済が滞るリスク(信用リスク)

信用リスクとは、債券を発行している国や企業が、破綻して債務の返済ができなくなるリスクです。

信用リスクの高さは、格付け会社の信用格付けを参考にするといいでしょう。

格付けが高い債券ほど安全性は高くなりますが、その分、債券の利回りが低下します。逆に格付けが低くリスクの高い債券ほど、債券の利回りは高くなります。

格付けと利回りのバランスが大切になります。

一般的には、格付けがトリプルB以上の債券が投資適格債と呼ばれ、投資が勧められます。

ただし、一部の投資信託では、ハイリスク・ハイリターンである投資不適格債に投資するものもあります。

満期前の売却で元本割れすリスク(価格変動リスク)

債券は、途中で換金することはできませんが、債券市場で売却することはできます。

その際、債券の価格が元本割れするリスクを価格変動リスクといいます。

当然のことながら、債券は満期まで保有すれば額面で償還されますので、損失が出ることはありません。

しかし、緊急に資金が必要になった場合は、止むを得ず途中で換金することになり、価格変動リスクが発生します。

価格変動リスクを防ぐために、余剰資金の範囲で投資を行うことが大切です。

基本的に、債券投資は満期保有を前提に考えておくのがいいでしょう。

為替の影響で受取額が変わる(為替変動リスク)

外貨建ての債券に投資する際には、為替レートの変動によるリスクがあります。

為替が円高の際に満期を迎えると、円での受取額が減少し、最終的には損失となってしまうケースもあります。

外貨に投資する際には、為替変動リスクに細心の注意を払う必要があります。

政治・経済情勢のリスク(カントリーリスク)

外国債券の場合、その発行体の属する国や地域の経済や政治情勢によって、債券に影響が出る可能性もあります。

例えば、投資先の国で戦争やテロ、災害が起きた場合には、債券の返済が滞ることもあります。

しっかりと投資先について調べることが大切です。

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債券投資のまとめ

ここまで、債券投資の基本について解説してきました。

債券投資のメリット・デメリットを理解し、安全に投資を進めましょう!

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