利付国債とは?個人向け国債との違いや中途換金の仕組みを解説
多くの人が投資先として、「個人向け国債」を検討していると思います。
同時に、個人向け国債の金利が低すぎることに不満を抱いている人も多いはず。
でも、ご安心ください。
国債は何も個人向け国債だけでなく、他にも様々な種類があります。
その中に、今回ご紹介する「利付国債」があります。
利付国債は金利が個人向け国債よりも高く設定されているため、非常にオススメな投資先です。
今回は、そんな利付国債について解説します。
(2022年4月23日更新)
利付国債とは?
「利付国債」という国債を初めて知った人も多いことでしょう。
まずは利付国債の基本から解説していきます。
利付国債とは
利付国債は、国債の中で最もポピュラーなタイプの国債です。
半年に一回利子が支払われ、満期を迎えると額面金額が償還されます。
実はこの利付国債は、個人向け国債のように個人でも購入することが可能なのです。
内容 | 説明 |
購入できる人 | 個人、法人 |
期間 | 2年、5年、10年等 |
購入単位 | 5万円以上、5万円単位 |
利息 | 半年に1回 |
参照:ゆうちょ銀行
発行回数と購入金額
利付国債は毎月発行され、購入金額は5万円からで、購入単位は5万円からとなっています。
5万円単位なら、個人でも比較的購入しやすいのではないでしょうか。
利率と満期
利付国債は、固定金利のみが用意されています。利率は個人向け国債よりも高い傾向にあります。
期間としては、2年、5年、10年の3種類があります。
中途換金
利付国債を中途換金する際には、市場で売却する必要があります。
そのため、市場の状況によっては、元本割れすることもありますし、反対に売却益が出ることもあります。
利付国債と個人向け国債の違い
利付国債と個人向け国債。どちらも同じような国債に思えますね。
ここからは利付国債と個人向け国債の違いを解説していきます。
中途換金方法に違いがある
利付国債と個人向け国債の一番の違いは、その中途換金の方法です。
・利付国債:中途換金はできないが市場で売買できる
・個人向け国債:中途換金可能だが市場で売買できない
利付国債は、市場で売却することでいつでも換金できます。
ただし、市場の状況によっては、損失が出る可能性もあります。
一方、個人向け国債は市場で売却することができません。
その代わり、1年経過すれば、国が額面金額で国債を買い取ってくれますので、そのタイミングで中途換金できます。
個人向け国債が元本割れすることはありませんが、中途換金の際、直近に支払われた2回分の利子の一定割合をペナルティーとして差し引かれます。
購入できる場所
個人向け国債は、様々な証券会社や銀行で購入することができます。
一方、利付国債が購入できるところは限られており、ゆうちょ銀行やSBI証券ぐらいです。
利付国債と個人向け国債どちらに投資する?
利付国債と個人向け国債のどちらに投資するかは、非常に悩むところです。
ここからは、どういう時に利付国債を選んだ方がいいのか、解説していきます。
中途換金する場合
満期まで保有する目的で投資を始めても、何らかの事情で中途換金する必要も出てくるでしょう。
個人向け国債を保有してから1年間は中途換金できませんから、いつでも市場で売却できる利付国債の方が、使い勝手がいいでしょう。
ただし、元本割れする可能性については、認識しておきましょう。
購入場所について
個人向け国債は非常に多くの金融機関で取り扱っていますから、手軽に購入することができます。
しかし、利付国債を扱っている金融機関は、非常に限られています。
購入する場所などを考慮に入れると、個人向け国債に部があるでしょう。
利付国債のまとめ
今回は利付国債についてご紹介してきました。
国債への投資を検討されている方は、個人向け国債だけでなく利付国債も検討してみてはどうでしょう。