身近な人の死から学ぶ
こんばんは。
昨日、私の尊敬する先輩が亡くなりました。
もう少しで定年退職する年齢でした。
まだまだ元気に活動できる年齢なのに…。
近くで私の成長を見ていて欲しかったです。
…悔しい気持ちでいっぱいです。
心からお悔やみ申し上げたいと思います。
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実は、その人のことは2年ほど前から知っていました。
でも、実際に話したり関わるようになったのは、
1年ほど前からです。
その人は、とても特徴的な人でした。
まず、とにかく『よく怒る』人だったんです。
とにかく厳格な人で、
「ダメなものはダメ」
としっかり自分の意見を主張する人でした。
一方で、『人情にあつい』人でもありました。
とにかく、「人」のことを良く見ているんです。
「人」のことが本当に好きなんだなと、
こっちにまで伝わってくるんです。
「義理と人情」にあふれたカッコイイ男だったんですね。
一見すると とても厳格そうなんですが、
同年代や後輩から慕われているんです。
まさしく男の中の男、そんな人物でした。
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その人の特徴として「よく怒る」と書きましたが、
その人の怒り方って、なんかすごくいいんですよ。
ネチネチと怒るんじゃなくて、
間違っているところだけを「バシッ」と
豪快に怒ってくれるんですよ。
ミスしたその人を怒るんじゃなくて、
そのミスした事実だけを的確に怒るような感じです。
しかも、その人のためを思って叱っているのが
ひしひしと伝わってくるんです。
だから、怒られた本人も悪い気がしないんです。
むしろ、逆に清々しい気分になるんです。
…怒られたのに こんな気持ちになれるって、
すごくないですか?
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あと、その人は「人情にあつい」んですよ。
とにかく「人」ことをよく見ていました。
例えば、私は今でこそ毎日元気ですが、
2年ほど前は仕事が上手くいかず、
常に元気がなかったんです。
いつも気分が落ち込んでいて、
頑張って笑顔を作っていた感じでした。
でも、1年ほど前あたりから仕事が上手くいきだして、
元気が出るようになってきたんです。
そんなとき、その人に言われたのが
「お前、2年前と比べて、表情 良くなったよな」
ということです。
…正直びっくりしました。
だって、私が元気がなかった2年前は、
その人とはほとんど関わりがなかったんです。
にもかかわらず、
その人は私のことをずっと見ていてくれてたんです。
…すごく嬉しかったですね。
「自分のことをちゃんと見てくれている」
そんな人物が身近にいるだけで、
人は幸せになれるんだなと身をもって感じました。
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だから、今朝その人が亡くなった話を聞いて、
「えっ……」
という言葉しか出てきませんでした。
完全に思考停止状態になってしまったんです。
その人の死を受け入れるには、いくらか時間が掛かりました。
で、その人の「死」を受け入れ始める、
思い当たることがいくつか出てきたんです。
「そういえば、病院に通っているというウワサを聞いたな」
もしかしたら、病気は末期に近づいてたのに、
頑張って活動していたのかもしれません…。
今となって、もう分からないことです。
ただ一つ言えるのは、
私はその人から多くのことを教えていただいたってことです。
次は、その教えてもらったことを私が実践する番です。
だから、自分に誓いました。
「あの人に笑われないような『でっかい男』になる」と。
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本日は、私の身近な人の「死」をテーマに
投稿させていただきました。
不快に思った方がいたら申し訳ございません。
でも、今回 改めて思ったことがあるんです。
それは、
「今の日本には、本気で叱ってくれる人が ほとんどいない」
ということです。
今の時代って、ちょっと叱るだけで
「パワハラだ」
「言葉の暴力だ」
とか色々叩かれる時代じゃないですか。
でも、よくよく考えてみると、
「叱られないと気が付かないこと」
ってたくさんあると思うんです。
もしも叱ってくれる人が一人も居なくなったら、
日本はホントに「終わってしまう」と思うんです。
最近、「いじめ」や「自殺」、「政治とカネの問題」など、
モラルの低下としか思えない事件が頻発していますよね。
こんな今だからこそ、
「本気で叱る」
ってことが大切なんじゃないかと私は思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。