ヘッジファンドとは −投資戦略、購入方法、リスクを解説
ヘッジファンドとは
ヘッジファンドとは、様々な取引手法を用いて、市場の上げ下げに関係なく常に利益を上げることを目的としたファンドです。
普通の投資信託では、市場が一方向に動いた時にのみ利益を上げられる仕組みとなっていますが、ヘッジファンドでは信用取引や先物取引などを駆使することで、リスクヘッジしながら利益を追求できるように運用を行っています。
ヘッジファンドの戦略を具体的に解説!
ロング・ショート戦略
ヘッジファンドの代表的な手法が「ロング・ショート戦略」です。
割安な株を買って保有することを「ロング」、値下がりすると予想される株を空売りすることを「ショート」といいますが、両者を組み合わせることで市場の変動の影響を抑えつつも利益を追求していきます。
ちなみに、ロングとショートを同じ金額だけ行う戦略を「マーケット・ニュートラル戦略」といい、市場の変動の影響を排除することができます。
イベント・ドリブン戦略
イベント・ドリブン戦略とは、企業の合併や買収などの「イベント」が起きた時に、それによって生じる株価の値動きを利用して利益を得る投資手法です。
具体的には、M&Aやリストラ、破産などの一大ニュースを狙って投資を行います。
グローバル・マクロ戦略
グローバル・マクロ戦略とは、世界全体の経済状況や政治状況などを元に、株価や金利、為替などの変動を狙って投資する戦略です。
グローバル・マクロ戦略では、株式や債券だけでなくコモディティなどにも投資しますので、決まった投資の型があるわけではありません。
著名な投資家ジョージ・ソロスが率いるクオンタムファンドが採用しているのも、このグローバル・マクロ戦略です。このファンドは、10年間で40倍以上も価格が上昇しています。
マネージド・フューチャーズ戦略
世界中の株式や債券、コモディティなどの上場先物に投資を行うのが、マネージド・フューチャーズ戦略です。
マネージド・フューチャーズ戦略は、先物を使って大きなレバレッジをかけて投資するため、ハイリスク・ハイリターンな投資といえます。
なお、あらかじめプログラムを組むことで、自動取引による超高速取引が実現しています。