投資信託のポートフォリオ、30代はどうするのが理想?
投資信託をする際には、ポートフォリオといって、複数の投資信託を組み合わせることが重要です。
今回は投資信託でポートフォリオを組む際のポイントを紹介したいと思います。
(最終更新日:2022年5月18日)
投資信託とポートフォリオ
まずは、投資信託、そしてポートフォリオの意味から確認しましょう。
投資信託とは?
投資信託とは、投資家の資金を一つにまとめ、運用のプロが代わりに運用をしてくれる投資です。
日本の株式に投資したり、外国の債券に投資したり、実にさまざまな投資信託があります。
現在日本には5,000を超える投資信託があります。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオというのは、金融商品の組み合わせのことを指します。
ポートフォリオを組むということは、複数の金融商品を組み合わせ、自分だけの投資を作り出すことを意味します。
値動きの異なる商品に分散投資することで、投資のリスクを減らし、収益の安定化を図ることができます。
つまり、幅広い商品に分散投資しながら、長期的にリスクを軽減し、安定した収益を上げることが可能になります。
投資信託でポートフォリオを組むメリット
投資信託でポートフォリオを組むメリットについて、具体的にご紹介します。
分散投資でリスクを分散できる
投資信託でポートフォリオを組む一番のメリットは、投資先を分散し、リスクを軽減できることです。
値動きの異なる商品を組み合わせることで、一つの商品が値下がりしても、もう一つの商品の値上がりで収益のブレを相殺し、安定した収益を上げることができます。
例えば、株式と債券は違う値動きをするため、債券型の投資信託と株式型の投資信託を組み合わせることで、リスクを軽減することができます。
また、投資先の地域を日本と外国に分散することでも、リスクを軽減することができます。
投資信託のポートフォリオの組み方
それでは、ポートフォリオを組む際のポイントについて見ていきましょう。
投資信託を資産別に分ける
投資信託の投資先を資産別にザッくりと分けると、「株式型」と「債券型」に分かれます。
株式型は、債券型よりもリスクが高いですが、その分リターンを狙っていくことができます。
債券型は、株式型よりもリスクが低いですが、それだけリターンも低くなります。
投資信託を地域別に分ける
投資信託は、国内に投資するか、海外に投資するかによっても分類できます。
国内型の場合、外国型よりもリターンは低くなると同時に、リスクも低くなります。
外国型の場合、国内型よりもリターンが高くなりますが、それだけリスクも高まります。
4つの投資信託を組み合わせる
ここまでで、投資信託を大まかに「国内債券」、「国内株式」、「外国債券」、「外国株式」の4つに分類しました。
あとはこの4つを組み合わせるだけでポートフォリオは完成です。
実は、このポートフォリオの内容はその人の目指す運用利回りや、年齢などによって変わります。
今回は20代〜30代にオススメな組み合わせをあげてみました。
ただし、あくまで参考程度にしていただきたいと思います。
①慎重に運用したい人
こちらは、そこまで高い利回りは狙わず、比較的低リスクで運用したい人向けの組み合わせです。
国内債券:20%、外国債券:30%、国内株式:20%、外国株式:30%
②バランスを重視したい人
こちらはリスクとリターンのバランスを重視したい人向けの組み合わせです。
ちなみに、私もこの組み合わせでポートフォリオを組んでいます。
外国債券:30%、国内株式:40%、外国株式:30%
あとは、もっとリターンを狙いたい人は債券の割合を減らして株式の割合を増やしたり、国内を減らし外国への投資を増やしたりして調整します。
ポートフォリオの診断ツールを使う
証券会社の中には、あなたの最適なポートフォリオを診断してくれるツールを提供しているところもあります。
いくつかの質問に回答するだけで、オススメの投資信託の種類と配分を診断してくれます。
ただし、あくまで一つの目安として捉え、細かい組み合わせについては、自身のライフプランに合わせて調整するようにしましょう。
生活資金は別にとっておく
ポートフォリオを組む際に大切なのが、自分の資金をすべて投資に振り分けないことです。
直近で必ず必要な資金や、最低限の余剰資金は別勘定でキープしてから投資に踏み切るようにしましょう。
保有資産のすべてを投資すると、リーマンショックなどの出来事があった際に大きな精神的ショックを受けることになります。
長期的に見れば価格が回復しますが、回復するまでに時間がかかることもあるため、自分の許容範囲を決めて投資するようにしましょう。
リバランスを行う
投資信託のポートフォリオで大切なのが、「リバランス」です。
リバランスというのは、当初と資産の割合が変わった場合に、その割合を戻すことを言います。
例えば、想定よりもある資産の価格が上昇したとすると、その資産の割合が全体のポートフォリオの中で高くなってしまいます。
そのため、その資産を売却して、割合を下げる必要があります。
ただし、売却すると手数料や税金がかかりますので、割合の低いものを追加で購入した方がいいでしょう。
30代の投資信託のポートフォリオのまとめ
ここまで、投資信託のポートフォリオについて見てきました。
私自身も国内株式、外国債券、外国株式を組み合わせて分散投資をしています。
株式が不調の時は債券が好調だったりと、それぞれが違う値動きをするので、収益が安定していることを実感しています。
あなたも是非、自分だけのポートフォリオを作ってみてください。