投資信託のデメリットとは?初心者が失敗しない投資信託の選び方
現在、国内には5,000種類を超える投資信託が運用されています。しかし、この中のほぼ全ての投資信託が、投資に値しないものであるのが現状です。
もしも何も知らないで投資信託を購入してしまったら、知らぬ間に大損してしまうことでしょう。この記事では、投資信託選びで失敗しないための基本について解説していきます。
(最終更新日:2022年6月18日)
投資信託でなぜ失敗してしまうのか?
投資信託は、多くの投資家から資金を集め、それを投資のプロが代わりに運用してくれる商品です。
本来、投資信託は“投資のプロ”が運用してくれるものですので、個人で投資を行うよりも安全なはずです。
しかし、実際には投資信託で大損したという話もよく聞きます。どうして投資信託で損をする人が多いのでしょうか??
、、投資信託で大損する背景には、大きく分けて3つの理由があると考えられます。
1つ目は「投資家側の理解不足」、2つ目が「販売店側の問題」、3つ目が「商品自体の問題」です。
この3つの問題点について、以下解説したいと思います。
投資家側の知識や理解不足
投資信託で損をする一番の理由は、投資をする張本人である投資家側の理解不足です。
さて、あなたが投資信託の購入に踏み切った理由はなんでしょうか?
「銀行や証券会社に勧められたから」
「知人の紹介で」
こういった理由ではないでしょうか?
実はこれが大きな問題点です。
言い方は悪いですが、証券会社や銀行にとって、何の知識もない投資初心者を騙すのは一番楽で簡単な方法です。
こういう人は「カモ」にされて、できるだけ多くのお金を使わせるように仕向けられます。
金融機関から勧められる商品は、高額な手数料がかかる金融商品ばかりです。
こんな商品に投資していたら、知らない間に手数料だけがどんどん徴収されてしまいます。
これを防ぐためには、投資家側でもある程度の知識を持って投資にのぞむことが大切です。最低限、投資信託の目論見書に書かれている内容ぐらいは知っておく必要があります。
一番の敵は、商品そのものではなく、投資家自身の知識や経験不足なのです。
販売店側の利益最優先主義
一番の原因は投資家側にありますが、やはり投資信託を販売する販売会社側にも問題点があります。
販売会社が利益を上げる方法は「手数料収入」です。
できるだけ多くの手数料を投資家から取ろうとするのは、ある意味当然のことと言えます。
ですが、それにしても金融機関側の対応には納得できないものがあります。
販売手数料の高い商品ばかりを勧める
全ての販売会社(金融機関)がそうとは限りませんが、多くの金融機関で販売手数料が高い商品を勧める傾向があります。
その理由の根本にあるのが、投資家と金融機関の利益が相半するためです。
「投資家」は、少しでもコストを抑えて資産運用したいと考えています。販売手数料、信託報酬、そして信託財産留保額を安く抑えることができれば、それだけ投資信託の利益も大きくなります。
「金融機関」は、いかに手数料をあげて手数料収入を得るかが大切になってきます。手数料の額が増えれば、それだけ販売会社の利益も増えますね。
また、金融機関の窓口担当者にも「ノルマ」がありますから、お客様重視というよりは、ノルマ重視で投資信託を勧めてくる傾向があります。
つまり、投資家側はコストを「安く」したいと考えていて、金融機関側はコストを「高く」したいと考えているのです。
これでは、両者の利益が相反するのも納得がいきますね。
これに対処するためには、「ネット証券」を利用するのがおすすめです。
ネット証券なら、下手に営業をかけられることもありませんし、手数料を圧倒的に安く抑えることができます。
最近は販売手数料が無料のノーロード型ファンドも多く登場しており、ネット証券で投資信託を選ぶのがもはや常識となりつつあります。
話題や売れている商品を勧めてくる
金融機関の窓口を通じて投資信託を購入すると、話題になっている商品や売れている商品を優先して買わされる傾向があります。
金融機関からすると、売れていない商品を勧めて損失が出たら言い訳が立たないので、売れている商品を案内せざるを得ない側面があります。
しかし、いくらその商品が話題になっていたり売れているからといって、いい商品である保証はどこにもありません。
大切なのは、投資家側がしっかり知識を身につけて、自分の判断で商品を選択することです。
投資信託の商品そのものの問題
実は、投資信託の中には、投資するに値しない商品が多くあります。
そういった商品には、手を出さないようにしましょう。
毎月分配型投資信託はおすすめできない
毎月分配型投信は、毎月分配金が支払われる投資信託で、最近非常に人気があります。
たしかに、毎月、分配金というお小遣いがもらえるのは、すごく嬉しいですよね。しかし、こういった分配金の多くが、本当は「利益」ではないことが多いのです。
目論見書を見れば分かりますが、ほとんどの毎月分配型投資信託は、利益が出ていないにもかかわらず無理やり分配金を支払っています。
わざわざ元本を取り崩してお金を捻出し、それを投資家に支払っているのです。
元本を取り崩してしまったら元も子もありませんので、これから資産形成を進めていく若い世代にとって、毎月分配型は全くお勧めできない商品です。
通貨選択型投資信託は危険
通貨選択型投信は、投資対象が採用する通貨とは異なる通貨を選択できる投資信託です。
要は、普通の投資信託と高金利通貨の運用を合体させたようなものです。
一見すると利回りが高く儲かりそうな通貨選択型投信ですが、仕組みが複雑すぎてリスクを理解するのが困難なため、おすすめできません。
自分が理解できない商品に投資するのはおすすめできません。
投資信託のデメリットのまとめ
ここまで、3つの観点から投資信託で大損する原因を見てきました。
結論からいうと、こういった問題点は投資家側で全て防ぐことができます。
大切なのは、こういった問題点があることを理解し、正しい知識を持って投資先を判断することです。