分散投資とは?投資におけるメリット・デメリットを解説
投資をする上で大切なことは「分散投資」をすることです。株式投資をする場合にも例外ではありません。
そこで今回は、分散投資の概要と仕組みについてご紹介したいと思います。
あなたもぜひ、分散投資を進めてみてください!
(最終更新日:2022年5月14日)
分散投資の基本
分散投資とは
分散投資とは、投資資金や投資のタイミングを分散することで、投資のリスクを軽減させることをいいます。
投資の世界には「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。
卵を1つのカゴに全て盛ると、そのカゴを落としたら全ての卵が割れてしまいます。しかし、卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、そのうちの1つのカゴを落として卵が割れても、他のカゴの卵には影響がありません。
つまり、特定の銘柄や金融商品だけに投資するのではなく、複数の商品に分けて投資を行い、リスクを分散させた方が良いということです。
ポートフォリオを組む
分散投資をする際に大切なのが、「どの銘柄やどの資産にいくらずつ投資するか」という「組み合わせ」を考えることです。
この組み合わせ全体のことを「ポートフォリオ」といい、ポートフォリオを組むことで分散投資を進めることができます。
ポートフォリオの中身は、債券、株式、投資信託、不動産など実に様々です。
高いリターンを狙いたい場合には、リスクの高い株式の割合を増やすことでポートフォリオ全体の収益率を上げることができます。
投資家が目標とする収益率とリスクの許容度を元にポートフォリオを組むことが大切です。
株価は複雑に変化する
株式投資をする際には、1つの銘柄に全資金をつぎ込むのことはオススメできません。
それは、株価の値動きは非常に複雑で、値上がりすると思って買った株が値下がりすることも頻繁にあるからです。
また、自然災害などによってその企業が大打撃を受けることも十分に考えられます。
投資のプロでさえも将来の株価を予想するのは困難ですから、1つの銘柄に絞って投資するのはリスクが高いといえます。
いくつかの株に分散投資する
株式投資をする際には、1つの銘柄に絞り込まず、いくつかの銘柄に振り分けて投資することが大切です。
分散投資すれば、仮にある銘柄が値下がりしても、他の銘柄でその分を埋め合わせすることができます。
適切なポートフォリオを組むことができれば、リスクを抑えつつも着実に利益を得ることができるのです。
分散投資のメリット
ここからは、分散投資をするメリットについてご紹介します。
リスクを分散することができる
分散投資をすることで、リスクを軽減できるメリットがあります。
投資で重要なことは、大儲けするよりも大きく損をしないことです。
分散投資をしないで投資していると、予測できない事態が発生した場合に大きく損する可能性があります。
投資に絶対はありませんから、不測の事態に備えて分散投資をすることが大切です。
相場全体の動きを気にしなくて済む
分散投資をすることで、相場全体の値動きを気にしなくて良いメリットがあります。
詳細は後述しますが、投資するタイミングを分散して投資することで、相場を気にすることなく投資を進めることが可能です。
分散投資のデメリット
メリットしかないように思える分散投資ですが、やはりデメリットもあります。
大きな利益を狙えない
投資で大きな利益を上げようと思ったら、ときには一つの銘柄に集中して投資することが大切です。
より多くの資金をその銘柄に投資できれば、それだけ収益も大きくなります。
しかし、複数の銘柄でポートフォリオを組んでいる場合、仮に1つの銘柄が大幅に値上がりしても、ポートフォリオ全体から見たらそこまで大きな利益を上げることができません。
手間がかかる
分散投資をすると、複数の銘柄を同時に保有する必要があるため、手間がかかります。
例えば2つの銘柄に集中して投資する場合と、20銘柄に分散投資する場合を比べてみると、明らかに20銘柄に投資している方が手間がかかりますよね。
分散投資の具体的な手法
分散投資といっても、その手法はいくつもあります。
こちらでは3つの手法について解説していきます。
時間を分散
株式を購入する際、一回で全ての株を購入するのではなく複数回に分けて購入することで、平均購入価格下げることができます。
平均購入価格が低いので、株価の値下がりに対してある程度まで対処可能です。
この際にオススメなのが株式累積投資です。
これは指定した株式を毎月一定額ずつ自動的に買い付ける商品です。累積投資を利用することで、「ドル・コスト平均法」の効果が得られます。
また、投資期間を長く取れば取るほど、短期的に損失が発生するリスクを軽減することができます。いわゆる長期投資がこれです。
複数の銘柄へ分散
株式投資では、複数の銘柄に分散して投資するのがオーソドックスな手法です。
例えば、業種別に株を購入したり、大型株、中型株と分散投資をします。
ある調査によると、アメリカの株に投資する場合、無作為におよそ50銘柄を選んで投資すると、価格変動のリスクの大部分が軽減できることが判明しています。
別の資産への分散
投資する資産そのものを分散することで、分散投資することもできます。
1つの資産の中でいくら分散投資をしても、その資産そのものが不調な時には、損失が出てしまう可能性があります。
こんな時には、完全に別の資産に分散投資することで、リスクを軽減することができます。
例えば、株だけではなく債券、金、不動産、こういった複数の資産に分散投資することで、株式の銘柄レベルでの分散よりもはるかに大きなリスク分散効果を期待できます。
まとめ
以上、分散投資について簡単にご説明してきました。
やはり、1つの資産だけに分散投資するのは危ないということですね。
あなたも分散投資をして、堅実に投資を進めていきましょう!