ソーシャルレンディングのメリットとデメリットとは?貸し倒れの危険に注意!
あなたは「ソーシャルレンディング」をご存知でしょうか?
ソーシャルレンディングはインターネットを活用した資金調達方法をいい、従来までの金融機関を使った資金調達方法に変わる新しい資金調達方法として注目されています。
また、投資家目線としては、ソーシャルレンディングの中には利回りが年間5%に達するものもあり、高いリターンが非常に魅力的です。
この記事では、そんな魅力たくさんのソーシャルレンディングの基本を徹底的に解説しますので、しっかりと理解を深めてくださいね!
(2022年3月4日更新)
ソーシャルレンディングとは
そもそもソーシャルレンディングはどのようなサービスなのでしょうか?
まずは基本から見ていきましょう!
- インターネット上でのお金のマッチングサービス
- 借り手は低金利で迅速に資金調達できる
- 貸し手は短期間で高利回りのリターンが得られる
インターネットを通じたお金のマッチングサービス
ソーシャルレンディングは、「投資したい人」と「お金を借りたい人」をインターネット上でつなげるサービスです。
お金の貸し手と借り手の間に入るソーシャルレンディング事業者は、インターネットを利用することで低コストで資金を調達でき、その分だけ、投資家には高利回り、借り手には低金利なサービスを提供することができます。
ソーシャルレンディングは2005年にイギリスで、2006年にアメリカでサービスが開始されましたので、サービスとしてはまだ10年少々のサービスです。
現在、世界各国で次々とソーシャルレンディング事業者が誕生しており、これから市場がさらに拡大すると見込まれています。
インターネットを活用した新しい仕組み
通常、お金を借りたい人は金融機関に対して融資を依頼しますが、審査が厳しかったり、融資までの時間が長かったりするため、使い勝手が悪いといえます。
また、創立して間もない企業や、融資希望額金額が少額な企業に対しては、銀行も貸し出しに消極的だったりします。
そんな中、新しく登場したソーシャルレンディングを利用すれば、借り手はインターネットを利用して迅速にに資金調達が可能となり、低金利で融資を受けることができるようになりました。
また、投資家サイドでも、少額から投資でき、さらに運用期間も手頃で高利回りときたわけですから、人気が出ているわけです。
ソーシャルレンディングの流れを理解しよう
ソーシャルレンディングの仕組みを理解することが、ソーシャルレンディングを使いこなす重要なポイントです。
ここからは、ソーシャルレンディングを始めるまでの3ステップを解説します。
- 融資申込み〜審査
- ローンファンドの募集〜ローンファンドの成立
- 貸付の実行〜借り手の返済〜投資家への分配
融資申込み〜審査
まずはお金を借りたい企業が、ソーシャルレンディング事業者に対して融資の申し込みを行います。
次に、ソーシャルレンディング事業者は借入申込者の決算書や事業計画書などを参考に融資の可否を判断します。
なお、審査の際には各社厳格な審査基準が設けられています。
以下は、審査基準の例です。
① 財務諸表による審査(貸借対照表・損益計算書・CF計算書)
② 代表者等の経歴・事業実績の調査
③ 借手の事業の業界動向や事業環境の情報収集
④ 借手の事業の実態確認
⑤ 資金使途及び返済原資の確認
⑥ 内外のデータベースを活用した反社会勢力でないことの確認
⑦ 外部調査会社による調査
⑧ 担保の実態確認・調査
⑨ その他Web及び弊社独自の情報網を活用した情報収集参照:参照:SBIソーシャルレンディング
そして、晴れて審査が承認された申込みについては、次のステップに進みます。
ローンファンドの募集〜ローンファンドの成立
審査が通った申込みに対しては、ソーシャルレンディング事業者がホームページ上に「ファンド」を作成し、投資の募集を開始します。
一方、私たち投資家は、ソーシャルレンディング事業者のホームページ上のファンドを確認し、利率や期間、資金の使途を元に投資の申し込みを行います。
そして、ローンファンドの募集金額が満額になったり、募集期間が終了した時点で成立条件を満たした場合、そのローンファンドは成立が決定します。
なお、残念ながら不成立となったローンファンドに投資した資金は、投資家の口座に返金されます。
貸付の実行〜借り手の返済〜投資家への分配
ローンファンドが成立したら、投資家から集まった投資額をソーシャルレンディング事業者が借り手に融資します。
借り手は、ソーシャルレンディング事業者と交わした金銭消費賃貸契約に基づき返済を行います。
そして、投資家にはソーシャルレンディング業者から毎月分配金が支払われることになります。
仕組みのまとめ
ここまでソーシャルレンディングの仕組みを簡単に解説してきました。
ソーシャルレンディングでは、私たち投資家と借り手が直接顔をあわせることはなく、全てソーシャルレンディング事業者が間に立ってやりとりをしてくれるわけです。
ですので、投資家はお金を投資したら、あとはお金が入ってくるのを楽しみしているだけでいいのです。
全て参照:SBIソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングのメリット
ここからは、ソーシャルレンディングのメリットを見ていきます。
ここまで話しただけで、かなりメリットがあることをお分かりいただけたと思います。
- 利回りが高い
- 少額から投資できる
- 短期間だけの運用ができる
- 分散投資ができる
利回りが高い
ソーシャルレンディングのメリットは、何と言っても利回りが高いことでしょう。
例えば、業界最大手のソーシャルレンディング事業者「maneo(マネオ)」では、利回りが年率5〜10%となっています。
非常に利回りが高いことがお分かりいただけると思います。
参照:maneo
少額から投資できる
ソーシャルレンディングでは、少額から投資が可能です。
通常、投資を始めるにはある程度まとまったお金が必要です。
しかし、ソーシャルレンディングでは1万円から投資できるところも多く、非常に手軽に始めることができます。
短期で資産運用できる
ソーシャルレンディングのメリットとして、運用期間が短いものも多いことが挙げられます。
短ければ3ヶ月程度からの運用期間のものもあり、長期間投資するのに抵抗がある人でも、短期間だけなら投資を考えてもいいですよね。
分散投資ができる
ソーシャルレンディングは1万円という少額から投資できますので、複数のファンドに投資して分散投資を行うことができます。
これで一つのファンドがもしもダメになっても、他の投資があるため安心できます。
利回りが高い
ソーシャルレンディングのリターンは、年利で5%を超えるものが多く、投資先としてはかなり魅力的です!
以下におすすめの会社を記載しますので、ぜひご覧になってください!
ソーシャルレンディングのデメリットやリスク
ここからは、ソーシャルレンディングに潜むデメリットやリスクについて解説していきます。
- 貸し倒れの危険性がある
- 延滞の可能性がある
- 対策:余裕資金での投資する
貸し倒れの危険性がある
非常に魅力的なソーシャルレンディングですが、唯一の欠点が貸し倒れの危険があることです。
これはお金を貸す以上避けられないリスクといえます。
ですので、まずはそのファンドの説明を読み、自分で判断して投資するようにしましょう。
また、ソーシャルレンディング事業者そのものが倒産することもありますので、運営会社の選択も慎重に行いましょう。
延滞の可能性も
ソーシャルレンディングでは、支払いが延滞する可能性もあります。
延滞や貸し倒れがあった案件は、個人へのソーシャルレンディングが多かったようです。
個人への融資はリスクが高いため、現在はあまり行われていなく、法人向けが中心となっています。
対策:余裕資金での投資する
これは投資の鉄則ですが、投資をする際には必ず余剰資金で行いましょう。
仮に生活資金で投資を行うと、損失を出した際に日常生活に影響をきたす恐れがあります。
また、生活がかかった資金を投資すると、感情的に判断することが多くなり、正しい投資判断ができなくなる可能性があります。
最悪、全額失っても問題ない余裕資金を投資に回しましょう。
ソーシャルレンディングにかかるコスト
ソーシャルレンディングでは、手数料や税金の取り扱いに注意が必要です。
手数料がかかることもある
ソーシャルレンディングで投資を行う場合、各社によって手数料が掛かる場合と掛からない場合があります。
ちなみに、業界最大手の「maneo」の場合、口座開設手数料や投資手数料などは全て無料です。
ただし、手数料が無料な分、募集利回りが低く設定されていますので、いろいろな会社を比較してみるといいでしょう。
利益には税金がかかる
分配金は雑所得として課税対象となり、確定申告の必要があります。
ただし、投資からの所得が20万円以下の場合、原則として申告義務がありません。
利益が出ていても申告していない場合は、ペネルティーが課されることもありますので、注意しましょう。
ソーシャルレンディングのまとめ
ここまで、ソーシャルレンディングについてご紹介してきました。
利回りが高く、金額も少額から始められ、期間も短いソーシャルレンディングは、非常にメリットが大きい投資だといえます。
あなたもソーシャルレンディングへの投資を検討してみてはいかがでしょうか?