ソーシャルレンディング投資のリスクと対処方法のやさしい解説
新しい投資として最近注目されているのが「ソーシャルレンディング」です。
ソーシャルレンディングは、利回りが高く、運用中も特に手間がかからないため、投資初心者が取り組みやすい投資といえます。
ただし、投資を始めるにあたって気になるのが「リスク」で、投資の原則に従えば、利回りが高いということは、リスクが高いということですね。
そこで、この記事ではソーシャルレンディングのリスクに焦点を当てて解説していきます。
この記事を参考に、ソーシャルレンディングへの理解を深めてくださいね!
(最終更新日:2022年8月2日)
そもそもソーシャルレンディングとは?
ソーシャルレンディングの基本
ソーシャルレンディングとは、インターネット上で、投資家と資金を必要としている人を結びつけるサービスのことをいいます。
ソーシャルレンディングの運営会社は、インターネット上で投資家から資金を集め、それを企業に貸し出しています。
このことから分かる通り、ソーシャルレンディングは列記とした貸金業ですので、ソーシャルレンディングの運営会社には、貸金業への登録と金融商品取引業の登録が求められています。
ソーシャルレンディングの仕組みとして押さえておきたいのが、投資家側には借り手が誰なのか分からないようになっていることです(匿名組合契約)。
これは、投資家が直接借り手にお金を貸し出すと、貸金業への登録が必要となってしまうからです。
匿名組合契約をソーシャルレンディング事業者と結ぶことで、投資家側のリスクは出資額の範囲内に限定されるようになります。
参照:maneo
担保が設定されている
ソーシャルレンディングだからといって、借り手に融資する際の条件が緩いということはありません。
ソーシャルレンディングの運営会社は、借り手に対して厳格な審査を行います。それに加え、万が一のために不動産などの担保を設定するようにしています。
つまり、ソーシャルレンディングはそもそも貸し倒れが起きづらい仕組みになっていますし、もしもの際にも投資資金の大半は回収できる仕組みになっているのです。
実際、ソーシャルレンディングの運営会社のホームページを確認してみても、貸し倒れの件数は極めて少ないことが分かります。
投資する際には条件をよく確認する
ソーシャルレンディングは非常に魅力的な投資先ですが、だからと言って何も考えずに投資するのは危険です。
投資する前にしっかりとその案件の条件を確認し、考えられるリスクについても理解しておくことが大切です。
投資はあくまで自己責任ですから、よく確認しましょう!
ソーシャルレンディングにはどんなメリットがあるの?
利回りが高く少額から投資できる
ソーシャルレンディングに投資する一番のメリットが、利回りが高いことです。
ソーシャルレンディングの利回りは、5%台を中心としたものが多いです。リスクがそれほど高くなく、これほどまでの利回りが出る投資はなかなかないのではないでしょうか?
それに、投資金額も1万円程度と少額から投資できるものが多いです。
つまり、ソーシャルレンディングは少額から投資が始められ、利回りも高いのです。
短期投資も可能
ソーシャルレンディングの中には、半年や数ヶ月だけ運用するファンドもあります。
そのため、短期間だけ資金を置いておきたい場合にも、利用することができます。
また、運営会社によって異なりますが、口座管理手数料や運用手数料がかからない会社もありますので、株式投資やFXのように手数料を気にすることなく投資を行うことができます。
知っておきたい!ソーシャルレンディングのリスク
貸し倒れのリスク
ソーシャルレンディングのリスクとしてまず挙げられるのが、貸し倒れリスクです。
ソーシャルレンディングでは不動産などの担保が設定されているため、万一の際にも安全と言えますが、それでも担保価値が減ってしまった場合には、投資資金を回収できない可能性もあります。
基本的に不動産価値は安定していますが、地方などではその価値が減少することも考えられます。
ソーシャルレンディングに投資する際には、担保としている不動産もよく確認しましょう。
貸付先が分からない
ソーシャルレンディングに投資する際に気になるのが、具体的にどの企業に貸付が行われるのかということです。
ソーシャルレンディングでは、貸付先が分からないようになっているのです。
これを防ぐためには、案件ごとに記載されている貸付先の特徴や担当者のコメントによく目を通すことです。
これで大雑把な貸付先の特徴が分かります。
また、最初のうちは、日本国内の案件に限定して投資するのが無難でしょう。
運営会社が倒産する可能性
投資家にとって怖いのが、ソーシャルレンディングの運営会社そのものが倒産することです。
もしも倒産したら、自分が投資したお金が戻ってこない気がしますね。
でも、ご安心ください。基本的に、運営会社の資金と投資案件の資金は切り離されて管理されていますから、問題ありません。
ただし、悪質な業者になると事業資金と投資資金をごちゃまぜにしている可能性もあります。
このリスクを防ぐため、運営会社は業界最大手の「マネオ」や、有名どころの「SBIソーシャルレンディグ」等を選択するのが無難です。
ソーシャルレンディングのまとめ
いかがでしたでしょうか?
ソーシャルレンディグは、たしかに貸付先が分からないという不安はありますが、それを超える高利回りと安全性が魅力です。
銀行預金で眠らせている資金があるのなら、ソーシャルレンディグに一部投資してみても面白いのではないでしょうか?