ETNとは – ETFとの違い、メリット・デメリットを解説
ETNとETF、、、投資をしていると、紛らわしい投資用語が多く見られます。
このETNとETFですが、一見ほとんど同じように思えますが、実はl異なった仕組みの投資商品なのです。
今回はそんなETNについて解説していきたいと思います。
(最終更新日:2022年6月25日)
ETN基礎知識
ETNとは何の略?
ETNとは、「Exchange Traded Note」の略で、「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれています。
一方、似たようなものでETFがありますが、こちらは「Exchange Traded Fund」の略で、上場投資信託と呼ばれるものです。
特定の指数に連動する債券
ETNは、その価格が株価指数や商品価格等の特定の指標に連動する債券です。
別の言い方をすると、主に金融機関が自らの信用力をもとに、価格が特定の指標に連動することを保証した「債券」です。
また、あくまで「債券」ですので、投資信託のように株式や債券など、裏付けとなる現物資産は持たず、あくまで発行した金融機関の信用力の範囲で裏付けされた投資商品です。
ETNの仕組み
ETNでは、信用力の高い金融機関がETNを発行し、それを証券取引所に上場します。そして、それを投資家が証券会社を通じて売買します。
基本的な仕組みは、株式やETFと変わりません。
なお、ETNが指標と一致した価格を実現するのは、ETNを発行した金融機関が、指標に連動した価格でETNを償還・買取することを保証しているからです。
ETNの特徴
裏付けとなる資産がない
ETNの特徴は何と言っても、裏付けとなる現物資産を持たないことが挙げられます。
ETNは、あくまで発行体の金融機関が指標と連動した価格を保証するだけですので、裏付けとなる株式や債券などの現物資産は持っていません。
よって、発行体の倒産や財務状況等の悪化で、ETNの価格が下落したり、無価値になったりする可能性があります。
ETNの発行体の財務状況等をしっかり調べておく必要があります。
トラッキングエラーがない
ETNでは、発行体がETNと指標の連動を保証するため、価格と指標の間のズレは運用にかかる手数料分を除いて発生しません。
これが投資信託になると、指標に連動するように株式や資産を随時売買する必要がありますので、指標と価格の間にズレ(トラッキングエラー)が生じることがあります。
さまざまな指標と連動することができる
ETNは、現物資産の裏付けがなくても始めることができますので、外国人への投資規制がある新興国株式や希少資源の相場など従来は難しかった指標への連動も可能になっています。
ETNのまとめ
以上、ETNについて見てきました。
ETNとETFはややこしかったりしますが、これで両者の違いがわかったのではないでしょうか?
ETNは海外ではETNに次いで活発に取引されているようですので、今後はETNも視野に投資を進めるのも面白いかもしれません。