夫婦の貯金口座は別々に分けるべき?まとめるべきかおすすめの方法を解説
30代に入ると、仕事で責任が重くなるとともに収入が安定し始める時期です。
そして、子育てやマイホーム購入など支出も増える時期でもあります。
30代のうちから効果的な貯金を始めることで、将来の住宅ローンや教育費、そして老後資金を無理なく準備することができます。
ところで、効率的に貯金をするためには、適切な貯金方法を選択する必要があります。
夫婦の貯金方法は大きく2種類に分けられます。
・口座を分ける方法
・口座を別々に分ける方法
果たして、どちらの貯金方法がより優れているのでしょうか?
この記事では、賢くお金を貯める方法として、貯金口座を分ける方法と分けない方法それぞれに焦点を当てて解説していきます。
お金に困らないために、早いうちから賢く貯金を始めて将来に備えましょう!
(2022年3月3日更新)
夫婦で口座を1つにまとめるメリット・デメリット
さて、貯金を始めるにあたって、夫婦で口座を一つにまとめる方法があります。
ここからは、口座を一つにまとめた時のメリットとデメリットを解説していきます。
- 【メリット】状況を確認しやすい
- 【デメリット1】管理や手続きが不便
- 【デメリット2】離婚や相続で揉める原因に
【メリット】状況を確認しやすい
貯金口座を一つにした場合の最大のメリットは、貯蓄状況を確認しやすいという点です。
口座を一つにまとめることで、現時点でどのくらい貯蓄ができているのか一目で分かります。
2人で貯金状況が随時分かるため、お互いに協力して貯金に励むことができます。
【デメリット1】管理や手続きが不便
貯金口座を一つにまとめてしまうと、振込や解約といった口座の管理が面倒になることがあります。
つまり、本人が直接銀行窓口に出向く必要が生じたときに、手間がかかるのです。
これに対処するためには、平日に銀行に行く時間を確保しやすい方の名義で口座を作ります。
また、将来妻が出産や育児で仕事を離れる予定がある場合は、妻名義で作っておくのが良いでしょう。
【デメリット2】離婚や相続で揉める原因に
縁起の良いことではありませんが、口座を一つにまとめてしまうと、離婚や相続時にもめてしまう原因になることがあります。
離婚の場合、夫婦二人で積み上げた貯金でもどこまでが自分のお金か証明しにくくなっています。
そのため、離婚時の財産分与で揉めてしまう危険性があります。
また、一方が亡くなった場合、へそくりなどこっそり貯めていたお金に相続税がかかってしまうことがあります。
このようなリスクを避けたい時には、夫婦で話し合い口座を分けて貯金するのがおすすめです。
夫婦で口座を別々に分けるメリット・デメリット
夫婦で貯金口座を別々に分ける家庭もあります。
この場合、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
- 【メリット】手続きや管理が簡単
- 【デメリット1】お互いの貯金額が分かりにくい
- 【デメリット2】出産育児で仕事を辞めると不便
【メリット】:手続きや管理が簡単
共働き夫婦は、貯金口座をそれぞれの名義で分けて開設するのがおすすめです。
口座を分けることで、各自で振り込みなどの手続きを完了させることができるため、管理や手続きが楽になるからです。
また、万が一離婚した場合でも、それぞれが口座を作っていれば財産分与もスムーズに進めやすくなります。
ただし、片方がこっそり生活費などから抜き取って貯金していた場合には面倒なことになりますので、普段から互いにどの程度貯金をしているのか把握おくのが大切です。
夫婦間での意思疎通が大切だということですね。
【デメリット1】お互いの貯金額が分かりにくい
口座を別々に管理すると、現時点でどれくらいの貯金ができているかお互いに分かりにくくなるデメリットがあります。
夫婦で貯金していこうと決めたのに、パートナーが貯金していなかったなんてことが起きるのは避けたいところ。
お互いのためにも月末や給料日に残高を確認し合うというように状況確認を定期的に行いましょう。
また、近年では銀行で通帳記帳しなくてもインターネットを使って残高確認できるサービスを導入している銀行があります。
共働きで銀行に行く時間が無い夫婦でも、いつでも確認できますので活用しましょう。
【デメリット2】出産育児で仕事を辞めると不便
出産や育児でどちらかが仕事を辞めた場合、その口座は収入が途絶えて振替ができなくなります。
その場合、口座解約手続きや振替の中止などの手続きが必要になります。
将来出産や育児で仕事を離れる予定や希望がある場合は、そのような手間がかかることを考慮した上で貯金口座を開設しましょう。
賢く貯金するための3つのポイント
賢く貯金をする上では、生活費と貯金の口座を分けること、自動積立を利用すること、そして金利の高い銀行を利用することがおすすめです。
- 生活費と貯金は別々に管理する
- 自動積立定期預金を利用する
- 利率が高い銀行を探す
生活費と貯金は別々に管理する
貯金を確実に増やしたいのなら、生活費の口座とは別に貯金用の口座を開設しましょう。
生活費と貯金を一緒に管理していると、どれだけ貯金ができているか分かりにくくなり、結果的にお金が貯まりにくくなります。
記録をつけて管理できれば問題ありませんが、共働きで忙しい夫婦だと記録をつける時間もないと思います。
その点、貯金専用の口座さえ作ってしまえば一目で貯金額が分かるので楽です。
また、生活費の口座と一緒に管理していると、簡単に貯金を引きだせるため、何かと理由をつけて貯金したお金を浪費してしまいがちです。
本気でお金を貯めたいのなら、生活費と貯金は必ず別の口座で管理しましょう。
自動積立定期預金を利用する
忙しい夫婦には、定期的にお金を積み立てることができる自動積立定期預金がおすすめです。
自動積立定期預金は指定した口座から自動的に振替がされるため、放っておいてもお金が貯まっていきます。銀行やATMに行って振り込みする作業が省けるので、忙しい世帯でも簡単にお金が貯まります。
また、振替日を任意で指定することができますので、振替日を給与支給日に合わせましょう。お金を浪費する前に貯金に回せるため、確実にお金を貯めることができます。
また、ATMでも追加預け入れや引き落としができる銀行もあり、非常に利便性に優れているため、銀行に行く時間がない人でも使いやすいのが特長です。
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利率が高い銀行を探す
目標金額を決めて長期的に貯金する場合には、少しでも利率の高い銀行に預けるようにしましょう。
最初は雀の涙ほどの利息でも、長期的に貯めることで少しずつ増えていきます。
そして、開設する口座は普通預金口座ではなく定期預金口座にしましょう。
一般的に定期預金は満期までのお金が引き出せないですが、普通預金口座よりも金利が高く設定されているからです。
もちろん、やむを得ない場合は中途解約できます。
給与が振り込まれる口座と異なる銀行で貯金用口座を開設する場合は、振り込み手数料に注意が必要です。
いくら利率の高い銀行でも、振込手数料がかかってしまうと利息のうまみがなくなってしまいます。口座を開くまえに必ず確認しておきましょう。
まとめ
夫婦で貯金をしたいのなら、まず生活費用の口座と貯蓄用の口座を分けるのが基本です。
貯蓄用の口座を夫婦でまとめるか、各々開設するかはそれぞれのライフスタイルや稼ぎの額に合ったものを選びましょう。
片方の収入が多い場合は、貯蓄用の口座をまとめるのがおすすめです。
というのも、収入の差が開いていると、それぞれが貯金をすると、不公平感が増す原因になりかねないからです。
また、妻が出産や育児で仕事を辞める可能性がある場合も、口座をまとめた方が良いでしょう。
夫婦に収入の差が少ない場合や夫婦とも多忙で銀行に行く時間が少ない場合は、それぞれの名義で口座を開くのが良いでしょう。
また、離婚や死別などで揉めたくないという夫婦にも口座を分けるのはおすすめです。