ETFは積立投資がおすすめ!リレー投資で効率的に資産形成!
ETF(上場投資信託)は保有コストが安く投資先として非常に魅力的ですが、なにぶん購入単価が高く、少額では投資を始めにくいデメリットがあります。
しかし、ETFでも積立投資やリレー投資を利用すれば、少額から投資を始めることができます。
この記事では、ETFに少額から投資するおすすめの方法として、積立投資とリレー投資について解説します。
ETF投資にぜひチャレンジしてみてくださいね!
(2022年4月7日更新)
ETFとは?
ETFの特徴を押さえる上で、3つのポイントがあります。
・取引所に上場している投資信託
・信託報酬が非常に安い
・購入単価が高い
ETFは上場している投資信託
ETFは投資信託の一種で、証券取引所に上場している特徴があります。
あくまで投資信託ですから基本的な仕組みは同じですが、上場しているため、株式と同じようにリアルタイムで取引することができます。
当然のことながら、指値注文、成行注文など、色々な注文方法を選ぶことができます。
信託報酬が安い
ETFの一番のメリットは、その信託報酬の安さです。
普通の投資信託では、手数料が安いものでも0.5%程度の信託報酬がかかります。
しかし、ETFの場合には、信託報酬が安いもので0.1%を切るものもあります。
普通の投資信託と比べてこれだけ信託報酬に差があるため、長期で保有したときに、リターンに大きな差が現れます。
少額からの投資が始めにくい
信託報酬が安いことが魅力のETFですが、少額の資金では投資が始めにくいデメリットがあります。
そもそもETFを購入する際には、株式投資と同じように購入手数料がかかります。
仮にETFを少額だけ購入しようとすると、手数料の方が高くついてしまいます。
ETFに投資するなら、数十万円単位のまとまった金額で購入して、手数料を薄めることが大切です。
それでは、少額の資金しかない投資家は、ETFに投資すべきではないのでしょうか?
実はそんなことはありません。
ETFへ少額から投資する方法として、積立投資とリレー投資というものがあります。
分散投資ができる
株式や債券に投資するETFに投資することで、複数の株式や債券に分散投資したのと同じ効果が得られます。
ある資産が値下がりしても、ほかの資産値上がりでそれがカバーされ、全体の値動きが安定する効果が期待されます。
投資の基本は分散投資ですので、ETFを活用して効率的に資産形成をしていきましょう。
ETFの積立投資がおすすめな理由
購入タイミングを分散できる
積立投資をすることで、ETFを購入するタイミングが複数になるため、購入価格を平準化することができます。
積立投資は購入タイミングが複数にわたるため、高値で買うことも安値で買うこともあるかもしれませんが、総じて考えると、一回でまとめてETFを購入するよりも平均購入価格が安くなる傾向があります。
これを「ドルコスト平均法」といいます。
安い価格でETFを購入できるため、値上がり益は当然大きくなりますし、万が一相場が大きく値下がりしても、損失は小さく抑えられます。
また、積立投資なら購入を完全自動化できるため、時間を取られることなく投資ができるメリットがあります。
長期投資によりリターンが安定する
株や債券などの価格は短期的には大きく変動することがありますが、長期的には価格の変動は安定する傾向があります。
そのため、積立投資により長期間ETFを保有することで、長期的に安定したリターンを期待することができます。
参照:楽天証券
ETFで積立投資を始めるなら「るいとう」がおすすめ
ETFに少額から投資する方法として、積立投資があります。
積立投資を利用すれば、まとまったお金を用意することなく少額の資金から投資を始められます。
るいとうを利用する
ETFで積立投資する方法として「るいとう」があります。
るいとうとは「株式累積投資」を略したもので、毎月一定金額の株式を購入するサービスのことをいいます。
るいとうを利用すれば、毎月1万円からETF投資を始めることが可能となります。
ただし、るいとうを利用するためには、自分の投資したいETFが、証券会社のるいとう対象銘柄に入っている必要があります。
るいとうに対応している証券会社としては、auカブコム証券やSBI証券などがあります。
積立投資は手数料が高くなりがち
るいとうを利用すれば、少額からETFを購入できますが、その分手数料が高くなります。
少額から投資するということは、それだけ購入額に占める手数料の割合が高くなるということなのです。
手数料がどれぐらいなのかは証券会社によって異なります。
ETFの積立投資はリレー投資もおすすめ
少額の資金でもETFへ投資する方法として、リレー投資があります。
リレー投資は少し手間がかかりますが、積立投資と違って手数料をかけず投資を始めることができます。
ここからは、リレー投資を解説していきます。
リレー投資とは
リレー投資とは、購入手数料の安い通常の投資信託で積立投資を行い、一定額が積み上がったら、ETFにまとめて乗り換える投資手法です。
例えば、「毎月1万円ずつ購入手数料無料の投資信託を積み立て、1年経って12万円になったら投資信託を解約し、その資金を元にETFに投資する」といった流れです。
手数料の面で非常に有利
リレー投資の一番のメリットが、手数料の面で非常に有利な点です。
購入手数料無料の投資信託を購入することで、ETFに投資する際にかかる割高な手数料を節約することができます。そして、まとまった資金でETFを購入するため、手数料を薄めることができます。
購入手数料が安い投資信託で資金を貯め、信託報酬が安いETFに乗り換えるリレー投資は、両者のメリットを最大限引き出せる効率的な投資手法です。
投資信託はノーロードのものを選ぶ
リレー投資の際には、投資信託は購入手数料がかからないノーロードのものを選びましょう。
購入手数料がかかる投資信託を購入してしまっては、せっかくのリレー投資のメリットが台無しです。
相場を気にせず機械的に投資する
投資信託を解約し、いよいよETFに投資する際には、相場を気にせず投資を行いましょう。
相場を見て購入を控えていると、買いそびれてしまいます。あくまで機械的にリレー投資を実行しましょう。
ETF購入時に知っておきたいこと
ETFに投資する際には、以下のことに気をつけましょう。
分配金は自分で再投資する
ETFで分配金が出ても、それが自動的に再投資に回されることはありません。
自身でETFを買い付けて、再投資する必要があります。
なお、再投資の際、分配金だけでETFを購入すると、購入手数料が高くつきます。
分配金が出たら、ある程度まとまった金額でETFを購入する必要があります。
乖離率に注意する
ETFは投資信託ですので、「基準価額」というものが存在します。
同時に、ETFは証券取引所に上場しているわけですから、「市場価格」も存在します。
つまり、ETFには基準価額と市場価格という2つの価格が存在しているのです。
この2つの価格が一致するなら問題ありませんが、ETFではこの価格にズレが生じることがあります。これを「乖離」と言います。
乖離が生じていると、ETFの価値が本来の水準とかけ離れているわけですから、取引の際に損失が出ることも考えられます。
ETFに投資する際には、乖離が少ないものを選びましょう。
ETFの積立投資のまとめ
この記事では、ETFに少額から投資する方法について解説してきました。
ETFは長期投資をする上では非常にオススメな投資先ですので、ぜひ今回紹介した方法を利用して、投資を始めてみてください!