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空売り

株の空売りは規制解除を狙うべき!空売りの方法を解説!

株式投資と聞くと、株価が値上がりしている時にしか利益をあげられないような気もしますね。

ですが、株式投資では、株価が下落している局面でも利益をあげることができるんです!

その手法が「空売り」と呼ばれるものです。

ということで、今回は株の空売りについてご紹介したいと思います!

(最終更新日:2022年8月12日)

株の空売りの基本

そもそも空売りとはどういう投資法なのでしょうか??基本から解説します。

高く売って安く買う

空売りというのは、信用取引に基づいて行われる取引で、投資対象物を持たずに「売る」取引をします。

株の空売りでは、現時点の株価で証券会社から株を借りてきて、それを売却します。そして、株価が値下がりした時点でその株式を買い戻し、証券会社に株を返却します。

この一連の取引の結果、株を売った代金が、値下がり後に買い戻した費用よりも大きくなりますので、その差額を儲けとして受け取ることができます。

値下がり幅が大きい銘柄で空売りとをすると、より大きな利益を上げることができます。

空売りを仕掛けるタイミング

こちらでは、空売りを仕掛けるのに最適なタイミングについて解説していきます。

業績が悪い時に空売り

その会社の業績が明らかに悪かったり、または業績が悪化するのが目に見えてわかる場合、空売りを仕掛ける手もあります。

例えば、輸出企業への投資をする場合、円高が長く続きそうなケースですと、為替差損で業績が悪化するのは明らかでしょう。そんなとき、空売りを仕掛けることで、利益を上げることができる可能性があります。

ただ、実際にはチャートをきちんと読むテクニカル分析を極めてから行うのが無難でしょう。

増税の発表で空売り

政府が増税を発表すると、それの影響を受ける銘柄の株価が下落しますので、このタイミングでも空売りは仕掛けやすいといえます。

例えば、タバコが増税されると、タバコを販売する企業の株価が下落するのは明らかですね。また、政府が消費税の増税を発表した際には、小売業などの業績は確実に悪化します。

空売りを仕掛ける機会というのは、意外とあるものなのです。

公募増資で空売り

公募増資のタイミングでも、空売りを仕掛けやすいといえます。

公募増資というのは、企業が新しい株式の発行にあたり、不特定多数の投資家に対して株式購入の勧誘をすることをいいます。

公募増資が行われると、発行株式数が増えるため、株価が下落する傾向があります。

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空売りで気をつけたいところ

空売りは、一見するとすごく簡単に儲けられそうに思えますが、安易に使うとリスクが高まる危険性があります。

貸株料がかかる

空売りをするときには、証券会社から株式を借りてくることになります。株式を借りている間、証券会社に対しては「貸株料」という手数料を払い続けます。

ですので、株式を買い戻すまでの期間が長引くほど、より多くの貸株料を支払う危険性があります。

空売りはスピーディーに行う必要があります。

逆日歩(ぎゃくひぶ)がかかることも

逆日歩というのは、株式を借りたい人が多いときに発生する手数料です。

実は、証券会社では貸す用の株式を保有していますが、貸せる株式にも限度があります。貸せる株式の上限を超えると、証券会社は機関投資家から株式を調達することになります。このとき、証券会社は手数料を支払って株式を調達するわけですから、その手数料を投資家側にも負担させようとします。その手数料を逆日歩といいます。

逆日歩が高い銘柄の空売りをすると、損失が生じる可能性が高くなりますので、注意が必要です。

相場が反転することもある

空売りをする際に気をつけるべきことは、相場が逆転することです。

予想に反して株価が上がると、株式の買い戻しができなくなります。

空売りを仕掛けて相場が反転すると、損失が無限に拡大することになります。要注意です。

知っておきたい!空売り残高とは?

ここからは、空売りをする時に大切な「空売り残高」について解説していきます。

空売り残高とは

空売り残高は「売り残」とも言われますが、これは空売りされてから買い戻されていない株数のことをいいます。

空売り残高の多い銘柄は、これからも下落が続くと考えられます。空売りの判断基準の一つとして使えます。

空売り残高が多いと株価は下がる?

空売り残高が多いということは、短期的には株価が下がり続けると考えられます。

しかし、空売りは他人から借りた株式を売っているわけですから、将来的には株式を返却する必要があります。ですので、将来的には株式の買い戻しによって、株価の上昇が期待されると考えられます。

また、空売りをしたものの、そのまま株価が値上がりしたために、株式の買い戻しができなかった銘柄も残高として残っている可能性もあります。

空売り規制と規制解除

ここからは、空売りに関わる規制についてご紹介します。

空売りというのは、株価を下落の方向に誘導することになりますので、金融商品取引法で規制が設けられています。

空売り規制

空売り規制というのは。51単元以上の信用新規売り注文を、市場の株価以下の値段で発注することをいいます。例えば、単元が100株の株式の場合、51単元というのは5,100株ということになります。

また、50単元以下の取引でも、数回に分けて信用新規売り注文をした場合には、空売り規制に抵触する可能性もあります。

価格規制について

価格規制というのは、当日の基準価格から10%以上の値下がりがあった銘柄に対して、証券取引所が直近で公表した価格以下で空売りすることを禁止するものです。

ちなみに、一日に10%以上の値下がりした銘柄をトリガー抵触銘柄といいます。トリガー抵触銘柄となった場合、即日価格規制の銘柄に指定され、翌営業日の取引終了時点まで価格規制の対象となります。時間が経過すると、規制が解除されます。

なお、価格規制に抵触する銘柄は、日本取引所グループのホームページで確認できます。

株の空売りのまとめ

以上、空売りについて簡単に説明してきました。

株価の下落局面でも儲けられる空売りというのは、とても面白い投資方法ですよね。

興味を持った方は、空売りについて勉強してみてくださいね!

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