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金投資の種類を比較!どの投資方法が一番おすすめ?

金は古今東西問わず、希少価値の高い貴金属として愛されてきました。

金本位制が終焉した現在でも、金は希少な金属として価値を持ち続けています。

この記事では、金の魅力と金投資の種類を徹底比較したいと思います。

金投資の基本をしっかりと押さえましょう!

(最終更新日:2022年5月23日)

金投資の基本

そもそも金とは?

金は美しい光沢や希少性、そしてその性質から装飾品や貨幣として使われてきました。

金は他の貴金属と異なった性質を持っており、化学的に安定していて錆びず、溶解しても性質が変わりません。そのため、永遠の輝きと表現されることもあります。

また、金は他の金属と比べてずっしりと重いことも、金が特別な存在と印象付ける要因となっています。

さらに、金は叩くと薄く広がる「展性」をもっています。金は高価な金属ですが、この展性があるおかげで、装飾品だけでなく機械の部品にも使うことができるのです。

金は6000年前の古代エジプトから採掘されてきましたが、人類が採掘してきた金の総量は、たったプール3杯分だけです。そして、残りの金の埋蔵量はプール1杯分しかないと言われています。

つまり、金は金属としての価値が高いだけでなく、その希少性も非常に高いのです。

工業用として使われる

金は錆びないため長期間使用していても腐食や劣化しにくく、工業製品の部品として使われています。

例えばCPUやコネクタなどの工業製品に使われます。また、金は反射性が高く、人工衛星の保護剤や宇宙服のヘルメットにも使われます。

金は身近な工業製品にも使われているため、パソコンや携帯などの部品を回収して、再び金を精錬する事業も行われています。

さて、次からは金投資の種類について具体的に解説していきます。

金投資①:純金積立

純金積立とは

純金積立とは毎月一定額の金を購入する投資方法です。

一度自動積立の設定をすれば、あとは毎月自動的に積み立てが行われるため、非常に手離れがいいです。

なお、純金積立は証券会社や貴金属販売会社で取り扱われており、購入した金は自分で保管せず、会社に預ける仕組みです。

価格変動リスクに強い

純金積立を行うことで、価格変動リスクを小さくすることができます。

毎月一定額を購入する純金積立を行うと、購入価格が平均され、結果的に割安な価格で金を購入することができます(ドルコスト平均法)。

少額から投資できる

純金積立は少額から投資できるのが魅力です。中には「1,000円」から積み立てられる会社もあります。

これに対して、いわゆる金の延べ棒と呼ばれる「金地金(きんじがね)」を買う場合には、多額の初期費用がかかります。

金地金の最低購入量は1キログラム前後が一般的です。2022年5月の地金価格は1グラムあたり8,000円程度ですから、1キログラム買う場合は「800万円」必要になります。

つまり、本来なら800万円必要なところを、純金積立ならわずか1,000円程度から投資を始められるのです。

純金積立は現物の金を買いたいけれど、初期費用を抑えたいという人にぴったりの投資方法なのです。

管理手数料が発生しない

純金積立は積み立てて購入した金を会社に預けますが、純金積立の保管料はほとんどのケースでかかりません。

対して、金地金を購入して会社で預かってもらう場合には、管理手数料がかかります。

つまり、純金積立なら金を保管するコストを抑えて投資することができるのです。

長期投資が基本

純金積立は、短期で利益を出すことは非常に難しいです。

利益を出すためには、安いところで買って、高くなったところで売る必要がありますが、純金積立では、好きなタイミングで速やかに売り買いすることができません。

短期間で利益を出したい場合には、日々相場をチェックして、ここぞというところで売買をする必要がありますし、一回の投資金額もそれなりに多くなければいけません。

純金積立は少額でコツコツ利益を出していきたい人に向いていますので、短期で利益を出したい人は、金先物取引か金ETFに挑戦してみるといいでしょう。

金投資②:金ETF・投資信託

金ETFとは

金ETFとは、金の価格に連動することを目標としたETF(上場投資信託)です。

ETFは証券取引所に上場しているため、株と同じようにリアルタイムで取引できます。また、投資信託の価格は一日一回決まりますが、ETFは株と同じように一日の中で値動きがあります。

金ETFのメリット

金ETFは株と同じように1日に何回でも取引できるメリットがあります。

また、金ETFは単価が安く、4,000円〜5,000円程度から購入することができます。

なお、金ETFは金地金のように現物の金を保管することはありません。保管の手間や管理料がかからないので、無駄なコストがかかりません。

金ETFのデメリット

金ETFで利益を出すためには、安く買って、高く売るしか方法がありません。

また、金ETFは金の時価とほとんど同じ動きをするため、値動きが小さい側面があります。

値動きが小さいということは、株式投資のように短期間で利益を出すのが難しいということです。

潤沢な資金があれば大量に購入して、値上がり益を追求することができますが、株のように売り買いを繰り返して利益を出すのは難しいです。

それでも純金積立よりは早く結果を出せます。また、相場を見て売買のタイミングを掴む楽しみがあるのも金ETFの魅力の一つです。

金投資③:金地金

金地金とは

金地金はいわゆる金の塊、延べ棒のことです。インゴットと呼ばれることもあります。

金地金は貴金属販売業者を通して売買することができます。金地金を買うときには品質が保証されている、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の基準を満たしたものを買うと安心です。

最低購入量は販売業者ごとに定められています。500g以下の売買時に手数料がかかる場合があるので注意しましょう。

金地金のメリット

金地金には地金そのものに価値があるため、手元に保管して置くだけで資産を持っていることになります。

他の金投資とは違い、金塊そのものを保有しているわけですから、究極の資産と呼ぶにふさわしいでしょう。

金地金のデメリット

金地金を購入するなら、実際のところ金庫が必要になります。

家で保管する場合は金庫代が、銀行の貸金庫で借りる際には貸金庫代がかかります。

また、金は重い金属です。そのため、家で保管する場合は場所を選びますし、運搬も大変です。しかし、手元に金を置いているという充足感も得られます。

また、金地金は直ぐに売ることができないデメリットもあります。

金地金は金ETFや株のようにボタン一つで売却することができず、売却するのに鑑定料が必要な場合もあります。

あくまで、金地金は長期保有する「守りの財産」として考えるのが良いでしょう。

金投資④:金先物取引

金先物取引とは

金先物取引は商品先物取引の一種で、ハイリスク・ハイリターンな投資方法です。

先物取引とは、将来売り買いする時の価格と数量をあらかじめ決めて取引する手法です。

例えば、1か月後に金1キログラムを500万円で売買すると約束して、先に代金の受け渡しをする、このような流れが先物取引の基本です。

そして1か月後、金1キログラムの価格が600万円になっていれば、売り手は得をしたということになります。逆に、400万円になっていれば、売り手は100万円損をした、という仕組みになります。

金先物取引のメリット

先物取引は「売り」から取引が始められるメリットがあります。

つまり、金の価格が下落局面にあっても、売りから入って利益を上げられるということです。

また、先物取引を始める際には、担保として証拠金を用意する必要がありますが、この証拠金を使っても何倍もの金額を取引することができます。いわゆるレバレッジをかけるということです。

金先物取引のデメリット

金先物取引では、レバレッジをかけて大きな利益を狙うことができますが、裏を返せば、その分リスクが高いということです。

金の価格が予想と違う動きをした場合には、大きな損失を被ります。

先物取引は仕組みが複雑なため、投資初心者がいきなり始めるのは危険性が高いといえます。

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金投資の比較のまとめ

金の投資方法は何種類かありますが、これでないと稼げないというものはありません。それぞれ、メリットもあればデメリットもあります。

また、金というと守りの資産というイメージがありますが、金先物取引のように積極的な運用ができる手法もあります。まずは、ご自身の資金や投資に対する考え方に合った方法を選ぶことが大切です。

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