ジュニアNISAのおすすめ銘柄とは?株主優待をお得にゲットする方法を解説
子どもが生まれると教育資金を準備する必要が出てきますが、教育資金の確保は、何も定期預金や学資保険だけではありません。
「ジュニアNISA」という選択肢もあります。
ジュニアNISAとは、子どもを対象としたNISA(少額投資非課税制度)のことをいいます。
ジュニアNISAの一番の魅力は、何といっても投資の利益に対する税金が非課税になること。
ジュニアNISAを活用すれば、親から子どもへ効率的に資産を移転することができるのです。
しかし、ジュニアNISAで問題となるのが、「どの商品に投資するか?」ということです。
商品としては、株式と投資信託があり、それぞれ以下のような投資戦略が考えられます。
- 株式:中長期で持ち続けれれるもの、株主優待のあるもの
- 投資信託:中長期で持ち続けれるもの
そこでこの記事では、ジュニアNISAでおすすめする銘柄の選び方を解説します。
ジュニアNISAで、子供の資金作りの準備をしましょう。
(2022年2月20日更新)
ジュニアNISAの銘柄選びのポイント
ジュニアNISAを始めるにあたって、「銘柄選び」は非常に重要なポイントです。
どの銘柄に投資すれば、ジュニアNISAを最大限活用できるのでしょうか?
- 株と投資信託はどっちが良い?
- 株に投資するなら株主優待
- 株なら配当金が高い銘柄を狙う
【確認】株と投資信託はどちらが良い?
投資と聞いて多くの人が思い浮かべるのが「株」と「投資信託」だと思います。
どちらに投資するのが効率的なのでしょうか?
株式投資
まず株式投資ですが、ジュニアNISAの非課税枠は年間80万円ですので、株をデイトレードのように短期間で売買していると、あっという間に非課税枠を使い果たしてしまいます。
ジュニアNISA口座で株を買うなら、高配当、あるいは株主優待が充実している銘柄がおすすめです。
投資信託
ジュニアNISAは中長期投資が基本になるので、投資信託も向いています。
投資信託に投資するときは、リスク分散を意識することが大切です。
一種類の投資信託に絞るよりも、複数の投信や株を組み合わせて投資するか、投資先が複数あるバランス型の投信を購入した方が価格変動リスクを抑えられます。
バランス型の投信を選ぶときは、株だけでなく、債券と組み合わせたものや、外国株にも投資しているものがおすすめです。
株なら株主優待が狙い目
ジュニアNISAで人気なのが、株主優待付きの株に投資することです。
ジュニアNISAで投資することで、株の値上がり益は非課税となりますし、ついでに株主優待も受けられますので、一石二鳥です。
株主優待は会社が株主に贈るプレゼントで、優待内容は会社によって様々ですが、割引券やクオカード、自社製品であることが多いです。
配当金が高い銘柄を狙う
ジュニアNISAなら配当金を非課税で受け取ることができますので、配当金狙いで銘柄を選ぶのもアリです。
なお、ジュニアNISA口座で配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受け取り方法を「株式数比例配分方式」にする必要があります。
株式数比例配分方式とは、配当金を証券会社で受け取る方法ですが、株式数比例配分方式を選択すると、ジュニアNISA口座以外の証券取引口座の配当金受け取り方法が、同じ方法に変更されてしまいます。
子供がジュニアNISA以外にも口座を持っているということはまれですが、他にも口座を持っている場合には注意しましょう。
ただし、18歳未満の場合は、ジュニアNISAに振り込まれた配当金を払い出すことができません。配当金を払い出すと、課税されてしまいます。
【再確認】ジュニアNISAとは?
ここからは再確認を込めてジュニアNISAの概要を改めて確認しましょう。
ジュニアNISAとは
ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)とは、未成年者を対象とした非課税制度です。
ジュニアNISAは、2014年に始まったNISA(少額投資非課税制度)に続いて、2016年から口座開設できるようになりました。
従来のNISAは20歳以上でないと口座開設できませんでしたが、ジュニアNISAなら0歳から開設できます。
もちろん小さな子どもではお金の管理はできませんので、親が代わりに運用管理ができます。
おすすめ記事:「NISA(ニーサ)口座のデメリット8つとメリットとは?問題点と欠点を理解しよう」
最大5年間非課税となる
ジュニアNISAでは、年間80万円までの投資の利益に対する税金が、5年間非課税となります。
つまり、最大で400万円までの投資が非課税となる計算です。
通常、株や投資信託の売却時に利益が生まれると、その利益に対して20.315%の税金が課税されます。
例えば、株を売って10万円儲かったときには、約23,150円も課税されてしまうのです。一方、ジュニアNISAで売買すれば、利益にかかる税金20.315%が非課税となります。
これだけの税金が非課税となるのは、非常にメリットが大きいといえます。
なお、80万円の非課税枠というのは、株や投資信託の購入金額のことをいい、利益を指しているわけではありません。
つまり、仮に1億円の利益が出ても、すべて非課税となるのです。
また、非課税枠は一回で全額消費する必要はなく、分割して購入することもできます。もちろん株と投資信託を混ぜて買っても構いません。
おすすめ記事:「ジュニアNISAでおすすめは積立投資!メリット・デメリットを現役投資家が解説」
画像引用元:金融庁
対象商品
ジュニアNISAの対象商品は、株式投資信託、国内・海外上場株式、ETF、ETN(上場投資証券)、REIT、新株予約権付社債(ワラント債)などです。
定期預金や債券、FX等は対象となりませんので注意が必要です。
画像引用元:金融庁
ジュニアNISAの注意点
ジュニアNISAを始めるにあたって、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
ここからは、ジュニアNISAの注意点を解説していきます。
- 非課税枠は再利用できない
- 18歳まで払い出しができない
- 別の金融機関に変更できない
非課税枠は再利用できない
ジュニアNISAで注意したいのが、一度利用した非課税枠は再利用できないということです。
購入した株や投資信託を売却しても、その分の非課税枠は来年まで戻りません。
例えば、80万円の株を買って20万円分を売却しても、その20万円分を非課税枠として使えないということです。
非課税枠を使い切ったら、年が変わって非課税枠が復活されるまで待つ必要があります。
18歳まで払い出しができない
ジュニアNISAは18歳になるまで払い出しができません。
(正確には3月31日時点で18歳である年の1月1日以降まで払い出しができません)
なお、ここでいう払い出しというのは、売買した資金を口座からおろすことをいいます。
もちろん希望すれば18歳未満で払い出しもできますが、この場合ジュニアNISAは廃止され、利益分に対して課税されてしまいます。
ただし、災害時などのやむを得ない事情があるときには、例外として非課税で払い出しができます。
画像引用元:金融庁
別の金融機関に変更できない
もう一つ注意しておきたいのが、ジュニアNISAの口座を開設したら、別の金融機関へ口座を変更できない点です。
ジュニアNISAは金融機関が変更できないため、口座を開く際には金融機関をしっかりと選定する必要があります。
金融機関を選ぶポイントとしては、売買手数料の安さはもちろんのこと、購入したい投資信託の取り扱いがあるかどうかです。
投資信託は金融機関によって取り扱いが異なりますので、事前にどのような投資信託があるかを調べておくと良いでしょう。
また、銀行でジュニアNISAを開設すると、株の購入ができなくなってしまいますので、この点も注意です。
ジュニアNISAの銘柄選びのまとめ
ジュニアNISAの口座開設可能期間は2023年までです。
今後、期間が延長される可能性もありますが、現段階では2023年までですので、将来ジュニアNISAを始めたい人は早めに開設しておきましょう。
また、ジュニアNISAを運用管理することは、お金や経済の勉強にもつながります。
親だけではなく、お子さんも一緒に投資や資産運用について学ぶことができるため、ジュニアNISAHは非常におすすめです。