こんばんは。

目代康二です。

今回は僕が
「自動車の営業マン」
をしていた時の話を少し。

担当していたお客様の中で、
とても優しい方がいたんですよね。

その方を仮にAさんとして、
Aさんは趣味が大型バイクに乗って
ツーリングに行くことだったので、
同じくバイク好きの僕と話が合いました。

基本的にすでに車に乗っているお客様は、
半年に1回の点検のタイミングで
ディラーにやってきます。

でも、Aさんは点検以外のタイミングでも
ちょくちょくお店にやってきて、
その度に話をしていました。

僕もAさんは大好きでした。

でも、当時の僕は営業マンなので、
ただただ世間話をしているだけじゃ
ダメなわけです。

Aさんが来店するたびに、
「新車」の乗り換えの提案をしていました。

つまり、新車の見積もりを出すわけですね。

僕が営業マンをやっていた1年半で
おそらく3回ぐらい
新車の提案をしたことがありましたが、
結局、僕から車を買ってくれたことは
一度もありませんでした。

でも、僕が印象に残っているのが、
僕が新車の提案をすると、
Aさんはいつもこんな言葉で
提案を締めくくってくれたことです。

「素敵な提案をありがとう」

…僕はこの言葉に何度救われたことか。

やっぱりですね、僕は
営業マンタイプではなかったので、
お客様に営業（売り込み）をかけることに
「罪悪感」のようなものを感じていました。

「この人に新車は本当に
必要なのだろうか」
「提案が断られたらどうしよう」

こんなネガティブなことを考えていました。

でも、Aさんから

「素敵な提案をありがとう」

という言葉を聞くと、

「自分の提案は間違っていなかったんだ」
「ちゃんと話を聞いてくれた！」

という気持ちが芽生えて、
「また提案をしよう！」
と心が前向きな気持ちになるんですよね。

「素敵な提案をありがとう」
という言葉は、営業に対する
最高の褒めの言葉だと思います。

自分が営業をしているときに、
お客様から言われてとても嬉しかった。

だから、自分が営業されたときには、
この言葉を送るように心がけています。

結局、この世は「営業」で成り立っています。

誰もが誰かに「営業」してお金を稼いで、
そして別の誰かから「営業」されて
対価としてお金を支払っていると。

この一連の流れを円滑にするために、
この言葉は有効だと思います。

「素敵な提案をありがとう」

ぜひ使ってみてください！

それでは！