ETFとはどんな投資?メリット・デメリット・選び方のコツを解説
あなたは『ETF』を知っていますか?
ETFとは市場に上場している投資信託のことをいい、信託報酬が非常に割安のため、長期投資には最適な投資です。
この記事では、そんなETFの基本を徹底解説します。
(最終更新日:2022年7月27日)
ETFの基本の確認
「ETF」の由来
ETFという単語は、「Exchange Traded Funds」という英語の頭文字を取ったものです。
日本語に直すと、「上場投資信託」と呼ばれています。
投資信託の一種
ETFを日本語に直すと「上場投資信託」ですが、この言葉から分かる通り、投資信託の一種です。
ただし、ETFは証券取引所に上場されていますので、株式と同様に自由に売買ができます。
自分が買いたい金額を指定して購入する指値注文や、値段を決めずその時の最安値で購入する成行注文まで、自由に購入方法を選択できます。
ETFの特徴
コストが安い
ETFは、運用中に通常の投資信託と同じように信託報酬が掛かりますが、通常の投資信託と比べ、その信託報酬は割安な傾向にあります。
というのも、ETFは通常の投資信託と異なり、販売会社が存在していない(市場で直接取引されている)ため、販売会社に支払う手数料が掛からないからです。
通常のインデックスファンドの信託報酬はおよそ0.2%~ですが、ETFの信託報酬は0.078%~ですので、信託報酬だけで3倍ほどの開きがあります。
取引しやすい
ETFは、株式と同様に売買ができるので、非常に購入や換金がしやすいです。
また、通常の投資信託ですと、注文を出しても実際に購入してみないことには購入価格が分からないですが、ETFは自分で金額を指定して購入できる(指値注文)ので魅力的です。
インデックスファンドと同じ
ETFはインデックスファンドと考えていいので、インデックスファンドと同じようなメリットがあります。
つまり、少額の資金で、TOPIXなどを構成する何百、何千もの銘柄に分散投資できるのです。
個別の銘柄に投資する場合と比べ、大幅にリスクを分散することができます。
また、実際の運用もプロの投資家に任せっきりにできるので、ETFに投資しながらも他の投資に集中力を傾けることができます。
ETFにかかるコスト
ETFでは、大きく分けて2つのコストがかかります。
信託報酬
ETFを保有している間、発生する費用です。
ETFの場合、間に介在する販売会社が無いので、通常の投資信託と比べ、信託報酬が安い傾向にあります。
これがETFに投資する最も大きなメリットです。
売買手数料
売買手数料とは、ETF購入する際に掛かる費用です。
通常の投資信託だと手数料が関わらないもの(ノーロード)も多数ありますが、ETFの場合には、株式と同様に売買手数料が掛かります。
購入するたびに掛かる費用ですので、しっかりと証券会社間で手数料を比較してみましょう。
最近では、一部のネット証券で手数料無料のETFも登場しています。
ETFのまとめ
以上、ETFについて見てきました。
ETFは、投資信託と株式の両方の特性を持っていると考えると、覚えやすいのではないでしょうか?
また、信託報酬という面で見ると、圧倒的に通常の投資信託よりもETFの方が有利です。
ただし、最低購入価格がおよそ10万円からということで、毎月積立投資をしたい方にはあまり向かないかもしれません。
私自身、現在は通常の投資信託で運用していますが、今後はETFも視野に運用を検討してみたいと考えています。